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舞夢

作者:Show
最新エピソード掲載日:2026/06/03
近未来、量子コンピュータや光電融合も一般化し、非常に高度な情報化社会を営んでいた。
そんな世界に生まれた琴平舞夢の物語。

舞夢幼少期、一人で都会に出歩き、都市の機器の声を聴く。家にある電気製品の声を聴く。
その際も目に見えない何者かと会話する様な様子が確認されている。
舞夢は幼少の頃から音や光に敏感なASD特性を持ちつつ、音や光、そして電気的な信号を使った物や都市に命を感じとる少女だった。
通学路でも信号機のリズムを感じ取り、「今日は様子が変だ」など、周囲が理解できない言葉を口にする。(信号機トラブルの事前察知にもなっていたが、誰も気が付かない)
一方で、ASD特有の性質で、人の感情を汲み取る能力は低く、会話は苦手だった。その結果、口数は少なく、友達も少なかった。舞夢の成長は次第に観察者としての部分が強調される成長になっていった。
高校生の時、舞夢と仲良くしてくれる同級生の友人が二人いた。二人は舞夢の理解者として舞夢に寄り添う行動をとった。
舞夢は歌も得意だったことから、高校生からバンドのボーカルを担当した。
事件が契機として、情報工学系への進路を三条先生に勧められて決める。
「あなたは、他の人にはわからない"世界のノイズ"を聴ける人。“揺らぎ”を整える力は音楽以外でも活かせられる。技術の道に進んでも、その耳は必ず誰かを救う」
国立帝都大学の情報工学部に進学し四年で卒業、社会人になった舞夢は、地方公務員として畿央都の職員となった。最初の配属は情報インフラ整備局システムメンテナンス課。その後脳機能の発達からくる精神感応力が評価され、情報企画課へ異動。この時代の科学技術では、ある程度実証されている能力である。しかし、あまりの特殊性である事から、一般的な技能・技術で構成される業務には適さず、その能力を応用性の高い企画部門で活用する事となった。
一方で週末はバンドのボーカリスト活動を行い、仕事で疲れた心を整えていた。
地元を中心に活動するロックバンドのArcadia of the stars(アルカディア オブ ザ スターズ、略して“アルスタ”)は、変わり者が集まってできたバンド。テクニックは優れるが、他のバンドには馴染めず居場所を失ったメンバーで構成されていた。舞夢にとってバンドは心のリセットの場だった。
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