白冠王国旧領奪回戦記
最終エピソード掲載日:2026/07/18
『勇者ではなく、測量士』本編より、およそ四十年前。
アルセリア王国の東領は、戦によって奪われたのではなかった。
飢饉と王国の救援の遅れから生まれた東領保全評議会は、薬草地を守り、道を整え、人々を救った。だがその統治はやがて、暮らしを台帳の欄へ分け、古くから住む者たちの家や道を「未登録」として消していく。
東領を奪回するため、若き王アルベリクは王国軍を率いて東へ向かう。しかし、王命も歴戦の将の剣も、評議会が支配する道を開くことはできなかった。
その頃、家を焼かれた者たちは、灰色の布を道標に夜を歩いていた。
後に「灰家衆」と呼ばれる者たちである。
王国軍と灰家衆は、互いを信じないまま、一晩だけ同じ道を進む。
取り残された住民を逃がし、評議会本部へたどり着くために。
けれど、評議会にもまた、かつて救おうとした者たちがいた。
正義と悪では分けられない大義、制度、借り、記録、そして必要。
アルベリクはいかにして白冠王となったのか。
灰家衆はなぜ生まれ、王国は何を取り戻し、何を取りこぼしたのか。
これは、後世に「旧領奪回戦」と呼ばれることになる一夜の顛末を紐解いていく物語。
アルセリア王国の東領は、戦によって奪われたのではなかった。
飢饉と王国の救援の遅れから生まれた東領保全評議会は、薬草地を守り、道を整え、人々を救った。だがその統治はやがて、暮らしを台帳の欄へ分け、古くから住む者たちの家や道を「未登録」として消していく。
東領を奪回するため、若き王アルベリクは王国軍を率いて東へ向かう。しかし、王命も歴戦の将の剣も、評議会が支配する道を開くことはできなかった。
その頃、家を焼かれた者たちは、灰色の布を道標に夜を歩いていた。
後に「灰家衆」と呼ばれる者たちである。
王国軍と灰家衆は、互いを信じないまま、一晩だけ同じ道を進む。
取り残された住民を逃がし、評議会本部へたどり着くために。
けれど、評議会にもまた、かつて救おうとした者たちがいた。
正義と悪では分けられない大義、制度、借り、記録、そして必要。
アルベリクはいかにして白冠王となったのか。
灰家衆はなぜ生まれ、王国は何を取り戻し、何を取りこぼしたのか。
これは、後世に「旧領奪回戦」と呼ばれることになる一夜の顛末を紐解いていく物語。
第一話 白冠の東征
2026/07/13 20:10
(改)
第二話 灰家の季節
2026/07/14 20:10
第三話 大義は踊る、されど進まず
2026/07/15 20:10
第四話 夜明け前の渡り 前編
2026/07/16 20:10
第四話 夜明け前の渡り 後編
2026/07/16 20:10
(改)
第五話 白冠王アルベリク
2026/07/17 20:10
第六話 もう一人の王
2026/07/18 20:10