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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約6年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

ぶきっちょメイドの勇者劇

作者:望月撫子
 私が元いたところでは、少年は世界を救う勇者として描かれることが多く、少女の場合は恋愛ゲームで男性陣の心を射止めまくるヒロインというのがよく見る光景でした。その中での主人公は、極めて平々凡々の立ち位置なのですが、こちらから見れば老若男女に好かれる顔立ちですし、普通どころかチート能力まで持ち合わせていますし、相手役の異性は誰もが羨望する美形である場合が多いですし……どう見ても平々凡々な立ち位置ではないじゃないですか、と叫びたくなります。

 そりゃあ、私だってその物語を楽しんで読んでいた一人です。今更、別の世界に行ったからと言って、その作品たちを嫌いにはなりません。しかし実際にその世界にこの身を置いていることを考えれば、少しは愚痴っても構わないと思うのです。だってどんな状況だろうが、彼らは人に好かれるのを前提としているのですから。当たり前の話、魔王を倒して世界を救ってくれる勇者を人々は歓迎しますし、そもそも恋愛ゲームは人々の好感度を上げないと話になりません。

 私が転生したこの世界は、どちらかと言えば魔王を倒して世界を救うという話の方です。魔王も存在するみたいですし、魔法も日常に溶け込んでいますから。私は転生後、とある国のお姫様に仕えるメイドになりました。生きるために必要な衣食住に困ることはなく、また良き人々に囲まれながら働く毎日。とても充実した毎日です。しかしその世界では、黒という色は魔の色として忌み嫌われています。私の容姿はというと、元いたところで暮らしても何も支障がないもの……つまりは髪も目も黒色なのです。……はぁ。いっそこの髪を剃ってハゲになろうか…そう思っていた時期もありました。

 この醜い容姿は、さらに私を嫌いにさせます。様々な理由から、私はいきなり何の前振りもなく、勇者に祭り上げられてしまうのです。散々冒頭で愚痴ったあの勇者に、です。それは、その国で唯一の異世界者である私にしかできない任務であるのと同時に、居場所を与えてくれた方々を欺くということにもなります。

 これは私の物語となるでしょう。意味不明で矛盾してそうなそんなお話。でもどんなことがあろうと、私は自分の役目を全うするだけです。お姫様である主君と、未来の王様になる王子を支えるというメイドの役目。それが、勇者を演じきって、お二人の国を安泰なものにするという役目が、ひとつ増えただけです。

メイドの日常
2016/02/23 02:53
慌ただしい王宮での出来事
2016/02/26 01:37
朝のお稽古
2016/02/28 01:30
突然の襲撃
2016/02/29 23:32
突然の襲撃後のこと
2016/03/07 01:12
忍び寄る謎の影
2016/03/07 11:39
王となる者の志
2016/03/09 00:12
メイドから勇者へと
2016/03/11 20:18
見送る側の心内
2016/03/19 01:26
二人だけでやるべきこと
2016/06/07 23:32
遠い希望
2016/06/12 03:07
嫌な夢と裏切り者と
2016/06/14 00:02
ハウヴァーの英雄、散る
2016/06/19 20:49
脱出の糸口
2016/06/28 23:35
帰還した鬼人
2016/06/29 23:50
男の欲望
2016/09/04 00:55
日が落ちるとき
2016/10/25 19:55
脱出への糸口
2017/02/26 21:32
第二王子の追手
2017/03/17 02:47
旅の道筋
2017/08/31 00:28
ステータス表示
2017/09/03 00:00
次の進路
2017/09/06 00:00
素直になれない仲
2017/09/10 00:00
ハウヴァー王宮内
2018/02/11 20:24
3人の密偵
2018/02/13 10:00
さだめ
2018/08/17 23:22
襲撃者
2018/08/18 13:47
私たちの兄弟子
2018/12/31 02:03
私の幼なじみ
2018/12/31 02:15
とある出来事
2018/12/31 02:35
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