↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

異世界転移した女医ですが、帰りたいのは元の世界だけではなくなりました ~辺境の村から始まる異世界診療記~

作者:滝内亜依
最終エピソード掲載日:2026/10/03
夜勤中だった外科医・前村江理は、ある日突然、異世界へ召喚された。

目を覚ましたのは、王宮でも魔法学院でもない。医者が足りず、満足な治療も受けられない辺境の小さな村――ピーコック村だった。

薬もない。検査機器もない。元の世界へ帰る方法も分からない。それでも、目の前に患者がいる。

江理は村に残り、現地の薬草や限られた道具を使いながら、小さな診療所を始めることになる。

けれど、知識があっても、それを確かめる手段がない。

「なんにも、分かってあげられなかった」

医者としての無力さを突きつけられながらも、江理は一つずつ、この世界のやり方を覚えていく。

助手の村長の娘アイリス。江理にだけ分かる妖精たち。王宮を辞めてやってきた名医とその息子。江理と同じ日本から来た、もう一人の医師。

一人で始めたはずの診療所には、いつしか人が集まり、笑い声が増えていく。

もちろん日本には帰りたい。その気持ちは変わらない。

――なのに、この村を離れることを考えると、どうしようもなく寂しい。

いつの間にか、この世界にも「帰りたい」と思う場所ができていた。

江理はまだ知らない。この先、「帰りたい場所」が一つでは済まなくなることを。

――村を守るための取引で、江理は山奥の城塞都市へ足を踏み入れる。

「山賊」と呼ばれながら妙に品のいい一家との出会い。頭領の妻を診たことから始まった関わりは、薬学に通じた老婆との師弟関係へ、母を心配する少年との縁へと変わっていく。

「大きくなっても、その気持ちが変わらなかったら――そのとき、もう一度言って」

軽い気持ちでかけた一言が、後にとんでもない意味を持つとも知らずに。江理の腕には、いつしかサファイアの指輪が光っていた。

やがて江理は、その居場所から突然引き離される。目覚めた先は、遠い異国の皇宮。

そこで待っていたのは、後宮の女性たちの、誰にも言えなかった悩み。そして、江理を側室に望む若き皇太子だった。

「私は、医者を続けたい」

差し出された立場より、譲れないものを選んだ答えは、遠い国の未来まで動かしていく。

江理の周りには今、かつてなかった国が生まれようとしている。村だった場所が、王都になる。

現代日本から異世界へ召喚された一人の女医が、医療と人との出会いを通して、いくつもの大切な居場所を見つけていく――異世界診療ファンタジー。
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 101 ~ 105 を表示中
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 101 ~ 105 を表示中
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。