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夢悠病

作者:諸藤 海都
最新エピソード掲載日:2026/11/01
「おやすみ」
それが、君と交わした最後の言葉だった。
最愛の恋人を失って半年。
彼女のいない日常に慣れることもできず、ただ過ぎていく時間の中で生きていた僕は、ある夜、不思議な夢を見る。
そこには、もう二度と会えないはずの君がいた。
生きていた頃と変わらない声。笑顔。そして、温もり。
それから僕は、眠るたびに君と再会するようになった。
夢の中では、失われたはずの日常が続いていく。
しかし、夜を重ねるごとに、夢の中で過ごす時間は少しずつ長くなっていった。
やがて僕は、ある奇妙な現象に気づく。
それは、夢と現実の境界を曖昧にしていく、誰も知らない病。

――夢悠病。

永遠に失ったはずの君と、終わりのない時間を過ごす。
これは、別れを告げられなかった僕と、もう一度会いたかった君の物語。
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