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21グラム

作者:ニッグ
最新エピソード掲載日:2026/10/08
人間が死ぬ瞬間を、正確に測った人間はいない。

測定技師・神崎玲司は、深夜の研究施設で、誰も乗っていないはずの精密測定器に「21.3グラム」という不可解な重量が記録される現象を目撃する。

一度だけなら、誤差だと思った。

だが、それは21.3グラム、42.6グラム、63.9グラム――そして、780グラムへと段階的に増えていった。

さらに玲司の周囲では、死を間近にした人々が同じ言葉を口にし始める。

「誰かが来た」

「重いな」

やがて玲司は、自分自身の過去にも、この現象が起きていたことを知る。

十二歳の夏。

川で溺れ、一度心臓が止まった、あの日。

あの日、玲司の命を救ったものは何だったのか。

そして、なぜ今になって、再び「21.3グラム」が現れたのか。

科学では説明できない重量。

死者の記録。

父親が残した、封印された実験記録。

そして――自分だけに見える、濡れた裸足の足跡。

これは、死の瞬間に何が起きているのかを追う、一人の測定技師の物語。

死は、終わりなのか。

それとも――。
第一章 空白
2026/10/04 21:26
第二章 21グラム
2026/10/04 21:34
第三章 水野澪
2026/10/05 19:54
第四章 川
2026/10/06 23:10
第五章 記録
2026/10/08 21:52
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