↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

婚約破棄された翌朝、国王陛下が私を〈次の王〉に指名しました ~元婚約者様、ひざまずく練習はお済みですか?~

作者:月城 友麻
最新エピソード掲載日:2026/10/23
「ジーグリット・ローエンシュタイン。君は王妃の器ではない。婚約を破棄する」

卒業夜会の大広間。王太子フリートヘルム殿下の腕には、頬を染めた男爵令嬢ベッティーナ。

私は扇を閉じ、言われた言葉をそのまま繰り返した。

「『王妃の器ではない』。――承りました」

この六年、殿下の演説も、治水の計画書も、隣国への親書も、書いたのはすべて私だった。

口癖は「殿下のお考えです」。手柄を自分の名で出したことは、一度もない。

翌朝。謁見の間に呼び出された私の前で、国王陛下は欠伸まじりに言った。

「王妃の器でないなら、王の器だろう。余の次は、そなたが継げ」

六年分の下書きの束を、陛下はすべて読んでいらしたのだ。

「それからフリートヘルム。今日からお前は、この子の補佐官だ。お前がやらせていた仕事を、今度はお前がやれ」

戴冠は一年後。そのためには、諸侯二十四家のうち十三家の署名が要る。

元婚約者は自分の演説を三行で詰まり、新しい恋人は私の字を真似て原稿をすり替え、王妃様は息子の王冠を取り戻そうと動き出す。

これは、手柄を一度も名乗らなかった私が、一家ずつ署名を集めて王冠をかぶるまでの物語。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。