短編『王国奇譚』 悪徳政治家、悪徳枢機卿に転生する
最終エピソード掲載日:2026/10/12
生前の俺はF市議会議長。
『令和の妖怪』と呼ばれた。
市職員を干し、刑事を左遷し、聖女と呼ばれた女教師すらスキャンダルで潰した。
そして、老衰の末に大往生した。
だが、転生する。
転生先は、王国ナンバー2の悪徳枢機卿ジュリアス。
状況は最悪だった。
王都目前には十万を超える反乱軍。
圧政に苦しむ民衆のために立ち上がった正義の軍だ。
そして率いるのは聖女アルテシアと勇者ラインハルト。
王国、いや俺の命運は破滅寸前だった。
とにかく時間がない。
だが一つだけ武器がある。
二十年間、地方政治を生き抜いた悪徳政治家の知恵だ。
勇者に胸に宝石を光っていた。
聖女のとりまきは、高価な衣装をまとっていた。
獣人部隊の装備は、人間部隊より貧しかった。
正義と平等、そして希望を掲げる反乱軍に、軋みが見えた。
つけ入る場所はそこだ。
地方議会というドブで顔を洗い続けた俺に、”諦め”はない。
これは、一人の悪徳政治家が、王国史上最悪の枢機卿へ転生し、勇者にも聖女にもできなかった方法で国を救う物語。
『令和の妖怪』と呼ばれた。
市職員を干し、刑事を左遷し、聖女と呼ばれた女教師すらスキャンダルで潰した。
そして、老衰の末に大往生した。
だが、転生する。
転生先は、王国ナンバー2の悪徳枢機卿ジュリアス。
状況は最悪だった。
王都目前には十万を超える反乱軍。
圧政に苦しむ民衆のために立ち上がった正義の軍だ。
そして率いるのは聖女アルテシアと勇者ラインハルト。
王国、いや俺の命運は破滅寸前だった。
とにかく時間がない。
だが一つだけ武器がある。
二十年間、地方政治を生き抜いた悪徳政治家の知恵だ。
勇者に胸に宝石を光っていた。
聖女のとりまきは、高価な衣装をまとっていた。
獣人部隊の装備は、人間部隊より貧しかった。
正義と平等、そして希望を掲げる反乱軍に、軋みが見えた。
つけ入る場所はそこだ。
地方議会というドブで顔を洗い続けた俺に、”諦め”はない。
これは、一人の悪徳政治家が、王国史上最悪の枢機卿へ転生し、勇者にも聖女にもできなかった方法で国を救う物語。