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博物館は覚えていない ―― 名前のないカセットテープ

作者:芹 透
最終エピソード掲載日:2026/08/13
大学を休学し、故郷の郷土博物館で働き始めた瀬尾直人は、収蔵庫で資料番号のない古い木箱を見つける。

中にあったのは、三十一年前のカセットテープ。
そこには、当時十七歳だった少女・水原佳奈の声が残されていた。

「もしこれを博物館で聞いている人がいるなら、たぶん私は、もうここにはいません」

佳奈はその翌日、町から姿を消していた。

古い新聞、写真、台帳、そして町の人々の記憶。
直人が調べるうちに見えてきたのは、少女の失踪そのものではなく、彼女が少しずつ町の記録から消えていった理由だった。
番号のない箱
2026/08/13 23:53
水原佳奈
2026/08/13 23:54
忘れた町
2026/08/13 23:54
保存したもの
2026/08/13 23:55
収蔵
2026/08/13 23:56
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