不滅の花は、世界に希望の大花を咲かす

――その男は最狂だった。

「ははっ。おもしれぇ。……体が治るって言うんだったらよぉ……ちょっとぐらいネジ外しても大丈夫だろぉがぁ！！！」

――善でありたいその少女は、自身の正義の執行を目指す。

「誰かの為に、誰かの癒しにわたしは成りたいし、成るの。その為なら自分の命なんて惜しくないわ」

世界の為、そして自身の目的の為に。

勇敢で、清廉なる魂が集うとされる天上都市へと招かれるべく、二人は七つの大国にあるダンジョンへと挑む。

しかしその先に彼らを待っていたものは――――

これは清く正しい在り方を目指す少女、クレハと、自身の故郷の復興を目指す少年、ニクス・エルウェを中心として描かれる旅の物語。

綺麗で歪でありたくて。
歪で綺麗でありたくて。
必死に生きるこの世界の人々達の夢、葛藤、過去、現在、未来への行方を覗いてみてください。

伸ばした手、繋がる心と言葉。そして、寄り添い重なる想い。彼らの〝何か〟が心に響く事でしょう。


※※※※※


舞台は剣と魔法や魔術が織り成す、中世よりちょっとだけ先を行った世界感。機械類などもあります。
死体や殺傷などの激しい描写もありますが、それと同じくらいのほのぼのもあります。(予定)

ともあれ、是非、シリアスとほのぼのが同居するこの作品を読んで、「何か」を感じてほしいです。そして、この世界に生きる人々の生き様を主食にして、楽しんでいただけたら幸いです。