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『悪役令嬢は、今世でも悪役令嬢として生きたい』

婚約破棄された悪役令嬢は、自分を愛することから始めました

最新エピソード掲載日:2026/08/11
「君は、僕を正しく躾ける対象としか見ていなかっただろう」

その言葉を残し、私は婚約者である王子に婚約破棄を告げられた。

前世でも、私は悪役令嬢だった。

優秀であることを当然だと思い、努力すれば誰もが同じようにできると信じていた。
正しさを振りかざし、大切な人の心を傷つけた結果、私は破滅した。

だから、二度目の人生では決めた。

誰も傷つけない。
完璧な令嬢になる。
感情を表に出さず、誰からも非難されない人間になる。

その結果、私は誰もが認める「理想の王妃候補」になった。

けれど、それは本当の私ではなかった。

そして迎えた、二度目の婚約破棄。

全てを失った私が向かった先は、王都から遠く離れた辺境領だった。

そこで出会ったのは、かつて私を手放した王子――アウグスト。

王になるために全てを捧げ、誰かを愛することを知らなかった彼は、辺境で初めて気づく。

自分が失ったものの大きさに。

「君は、これから何がしたい。何を望んでいる」

初めて向けられた問いに、私は戸惑う。

私は今まで、自分が何を望むのかなど、考えたことすらなかったから。

これは、完璧な悪役令嬢を演じ続けた女性が、本当の自分を取り戻す物語。

そして――

愛を知らなかった王子が、生涯ただ一人の女性を愛することを知る物語。

婚約破棄から始まる、辺境での再会。

「役割」ではなく「その人自身」を愛する、悪役令嬢と人魚王子の初恋譚。

『婚約破棄された悪役令嬢は、今世でも悪役令嬢として生きたい』シリーズ第一弾。
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