地球最後の通常営業
最新エピソード掲載日:2026/11/01
月曜日の朝。
世界各国の政府から、ひとつの発表があった。
六日後、巨大な小惑星が地球に衝突する。
回避する手段は、ない。
世界が終わる。
会社なんか行っている場合じゃない。
そう思った42歳の営業課長・高橋修一のもとに、会社から一通のメールが届く。
「本日も通常通り営業いたします」
絶対に行かない。
そう決めた三十分後、修一はネクタイを締めていた。
出社してみれば、なぜか同僚たちも来ている。
朝礼をして、見積書を作って、コピー機の紙詰まりを直す。
その一方で、残された時間を知った人々は、少しずつ変わり始める。
嫌いだった上司に本音をぶつける新人。
七年間隠していた想いを告白する女性社員。
貯金680万円を使い切ろうとする営業マン。
そして修一も、一年間別居している妻と、半年間まともに話していない娘に連絡を取る。
「今度」「そのうち」「またいつか」
そうやって先延ばしにしてきた人生に、突然つけられた六日間の締切。
世界は終わる。
それでも電車は走り、ゴミ収集車は来て、会社は今日も通常営業している。
これは、人類最後の一週間を描く物語。
――のはずだった。
世界各国の政府から、ひとつの発表があった。
六日後、巨大な小惑星が地球に衝突する。
回避する手段は、ない。
世界が終わる。
会社なんか行っている場合じゃない。
そう思った42歳の営業課長・高橋修一のもとに、会社から一通のメールが届く。
「本日も通常通り営業いたします」
絶対に行かない。
そう決めた三十分後、修一はネクタイを締めていた。
出社してみれば、なぜか同僚たちも来ている。
朝礼をして、見積書を作って、コピー機の紙詰まりを直す。
その一方で、残された時間を知った人々は、少しずつ変わり始める。
嫌いだった上司に本音をぶつける新人。
七年間隠していた想いを告白する女性社員。
貯金680万円を使い切ろうとする営業マン。
そして修一も、一年間別居している妻と、半年間まともに話していない娘に連絡を取る。
「今度」「そのうち」「またいつか」
そうやって先延ばしにしてきた人生に、突然つけられた六日間の締切。
世界は終わる。
それでも電車は走り、ゴミ収集車は来て、会社は今日も通常営業している。
これは、人類最後の一週間を描く物語。
――のはずだった。