青い魔女の通過儀礼
目的があってアンルーヴという町にやってきたらしいマルールこと「わたし」。しかし、町の周囲は断崖に囲まれ霧深く、視界の悪さに足を踏み外したマルールは真っ逆さまに落ちてしまう。目を覚ましてから、町の人から魔女と疎まれるエルネスティーに助け出されたことを知ったマルールは、同時に自身の記憶が失われていることにも気づく。目を覚ました場所はエルネスティーの住む町の地下で、マルールは記憶が戻るまでのあいだ彼女とともに過ごすことになった。
普段は楽しく平穏な日常。しかし平穏な日常に困難は向こうからやってくる。エルネスティーを狙う暗殺者、無差別に襲いかかる疫病、そして忘却の彼方から、パパと、記憶を失う前のわたし自身が──。
全てが交差し終わりを告げる、タイムリミットは一年間。次第に明らかになるエルネスティーの過去とマルールの記憶。
とじた過去からひらけた未来へ、これはそのための「今」という通過儀礼。
普段は楽しく平穏な日常。しかし平穏な日常に困難は向こうからやってくる。エルネスティーを狙う暗殺者、無差別に襲いかかる疫病、そして忘却の彼方から、パパと、記憶を失う前のわたし自身が──。
全てが交差し終わりを告げる、タイムリミットは一年間。次第に明らかになるエルネスティーの過去とマルールの記憶。
とじた過去からひらけた未来へ、これはそのための「今」という通過儀礼。
Ⅰ 青い魔女と記憶失き獣
序章Ⅰ
2018/11/01 15:04
Ⅰ-1 時に当たりてこれを食わせば
2018/11/02 14:28
Ⅰ-2 肥えた男にゃかぼちゃが映える
2018/11/03 03:32
Ⅰ-3 下手物店主は可憐な少女
2018/11/04 03:11
Ⅰ-4 仕立て屋の老婦に敵う者なし
2018/11/05 13:38
Ⅰ-5 嘘を吐いたら針千本
2018/11/06 12:50
Ⅰ-6 伝達は過誤され鮭卵の籠
2018/11/07 10:29
Ⅰ-7 解放の日は苦難の始まり
2018/11/08 23:59
Ⅰ-8 青白い野猪革に秘された賭事を
2018/11/10 12:54
Ⅰ-9 踊る少女の赤い靴
2018/11/11 06:35
Ⅰ-10 詩と花火と風船パンダ
2018/11/11 13:56
Ⅰ-11 一つ目お化けの怪異
2018/11/12 23:40
Ⅰ-12 一つ目小ザルに茶化され戯れ
2018/11/12 23:45
Ⅰ-13 ゼロとイチのすれ違い
2018/11/13 07:10
幕間a
2018/11/14 13:04
Ⅰ-14 うら若き白き士君子の幻影
2018/11/15 01:01
Ⅰ-15 わからないままそこにいること
2018/11/15 12:02
幕間b
2018/11/15 13:13
Ⅰ-16 魔女の失踪
2018/11/17 12:23
Ⅰ-17 猛獣の疾走
2018/11/18 12:39
Ⅰ-18 士師、相見える時
2018/11/21 20:09
Ⅰ-19 背負うは罪、宿すは真理
2018/11/21 21:24
Ⅰ-20 愛が決意し、明日を超える(または「共に」)
2018/11/22 15:48
幕間c
2018/11/22 18:44
Ⅱ 過ぎ去りし痕と遺された今
序章Ⅱ
2018/11/23 21:18
Ⅱ-1 熟達者の親昵
2018/11/28 11:33
Ⅱ-2 団欒惑いて腹帯は弛めて
2018/11/28 12:04
Ⅱ-3 可憐な少女と秘密の約束
2018/11/28 12:46
Ⅱ-4 木の実頼みの誼みの時間
2018/11/29 02:45
Ⅱ-5 拾える木の実と拾えない命
2018/11/30 13:24
Ⅱ-6 眠り乙女の手当に安けく
2018/12/07 02:31
Ⅱ-7 鳶爪の誓いは立てられた
2018/12/10 04:51
Ⅱ-8 花も恥じらう真っ赤な嘘
2019/01/22 03:28
Ⅱ-9 語るに落ちて知る志操
2019/01/22 14:29
Ⅱ-10 訪ね歩き町長の昔馴染みの旧き友人
2019/01/26 01:32
幕間d
2019/01/26 09:59
Ⅱ-11 青い魔女が魔女たる由縁
2019/01/29 12:55
Ⅱ-12 ささやかに喚び起こされるは嘗て
2019/04/07 01:34
Ⅱ-13 時の配剤一方ならず
2019/04/07 11:26
Ⅱ-14 穿たれた処は如何ばかりか
2019/04/07 13:07
Ⅱ-15 許されたい二律背反
2019/11/20 22:01
Ⅱ-16 痛みの在処はこの胸に
2019/11/21 11:21
Ⅱ-17 亡念、まごころ忘れなば
2019/11/21 23:47
Ⅱ-18 全て敢え無きひととまに
2019/11/22 16:33
Ⅱ-19 憂き瀬と際、思い知る
2019/11/23 17:54
Ⅱ-20 人が信じる願いひとつ
2019/11/23 23:29
Ⅱ-21 明日知れぬ身の悪夢は終わり
2019/11/24 13:21
Ⅱ-22 長秋の暮れ、太陽の傾き(または「冬へ」)
2019/11/25 16:07
(改)
幕間e
2019/11/25 20:11
Ⅲ 百年の孤独と人間の玉響
序章Ⅲ
2019/11/26 10:38
Ⅲ-1 時に当たりてこれを悔めば
2019/11/26 18:02
Ⅲ-2 三度、白き士君子と出会い
2019/11/27 10:15
Ⅲ-3 赤毛の漁師とお留守番
2019/11/27 22:31
Ⅲ-4 記し悉に覚えなく
2019/11/28 16:42
幕間f
2019/11/30 08:10
Ⅲ-5 受難相して汎称す
2019/11/30 09:59
Ⅲ-6 昏い那落はさきならなくに
2019/12/02 01:38
Ⅲ-7 多くを人に与える者なれば
2019/12/02 11:40
Ⅲ-8 誰の目にも触れずに
2019/12/04 08:51
Ⅲ-9 記憶よ、語れ
2019/12/04 16:47
Ⅲ-10 戦場でハミング
2019/12/05 09:59
(改)
幕間g
2019/12/06 14:01
Ⅲ-11 其は誰が為の名か
2019/12/06 20:41
(改)
幕間h
2019/12/07 10:37
Ⅲ-12 真実と虚構のあいだ
2019/12/07 10:48
Ⅲ-13 いつか巡って還る言葉
2019/12/09 12:40
Ⅲ-14 思い懸けし面影遠退く
2019/12/11 19:39
Ⅲ-15 人間の深い業
2019/12/12 13:06
Ⅲ-16 君を苦しめないために
2019/12/12 20:12
幕間i
2019/12/13 11:33
Ⅲ-17 悪夢より出ずる者
2019/12/13 17:39
Ⅲ-18 当事者たちの思惑
2019/12/14 13:04
Ⅲ-19 長い過去に決着を
2019/12/15 12:23
III-20 ふたりいっしょなら
2019/12/16 11:35
III-21 百年の孤独と人間の玉響
2019/12/16 18:10
III-22 朝日と起きて、夕暮れに帰ろう
2019/12/17 07:00
終章 「またあした」と、共に誓う(または「旅立ち」)
2019/12/17 12:29