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電車で助けてくれたきみは、クラスの人気者でした

作者:TAKA
最新エピソード掲載日:2026/06/23
朝の満員電車で、急ブレーキによろけた私を、とっさに支えてくれた男の子がいた。ろくにお礼も言えないまま別れたその人は、教室に入って思わず固まってしまった――同じクラスの、桜井朝陽くん。サッカー部のエースで、誰からも好かれる、人気者だったのだ。

それからというもの、私はうしろの席から、つい彼の横顔を目で追ってしまう。話しかけたい。近づきたい。それなのに、「おはよう」のたった一言さえ、喉の奥でつかえて出てこない。まぶしすぎて、まっすぐ見ることもできない。きっと私は、これからもただ、遠くから見ているだけなんだ。

けれど、一冊の本をきっかけに、止まっていたはずの距離が、少しずつ動きはじめる。お節介で頼れる親友の七海。無口だけど、なんでも見透かしてしまう彼の友達・蓮。二人に背中を押されながら、臆病な私は、この気持ちを、いつか言葉にできるのだろうか。

あと一歩が、どうしても踏み出せない。ゆっくりと、けれど確かに進んでいく――内気な女の子の、まっすぐな片想いの物語。
第1話
2026/06/22 06:44
第2話
2026/06/22 13:35
第3話
2026/06/22 17:18
第4話
2026/06/22 20:52
第5話
2026/06/23 00:00
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