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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

真心の狼

作者:真壁 仁
最新エピソード掲載日:2026/11/01
渋谷――。
ネオンの裏側で、少年たちは拳で序列を決めていた。

中学三年の松嶋雅也は、暴走族「魔打羅」三番隊の隊長。喧嘩では負け知らずだが、家に居場所はなく、夜の街を一人でさまよう孤独な狼だった。

ある日、同級生の上村法子が一番隊の男に絡まれている場面に出くわす。雅也は迷わず拳を振るった。だがそれは、「下の隊が上の隊に手を出してはならない」という魔打羅の掟を破る行為だった。

一番隊隊長・庄野博樹は、二番隊隊長・大木和也に命じる。
――三番隊を潰せ。

一人ずつ狩られていく仲間たち。法子の下駄箱に届く脅迫状。
「もう俺に関わるな」と突き放す雅也に、親友の島貫大樹は言い返す。
「守る守るって言うけど、俺らが何考えてるか聞いたことあんの?」

仲間とは何か。友達とは何か。
序列と暴力の中で生きてきた少年は、守るべき者を背に、渋谷最強の男へ挑む。

やがて雅也は「篠原雅也」と名を変え、新しい家族と出会う。
その先には、東京の裏社会、暴走族同士の抗争、そして実の父をめぐる因縁が待っていた。

拳で人を守ってきた少年は、いつしか言葉と法律で人を守る道を志す。

強さは、守るためにある。
これは、一人の不良少年が「本当の強さ」を知るまでの物語。
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