ピープルインバスケット
最新エピソード掲載日:2018/08/05
「ここはどこ?」「わたしはだあれ?」
眠りから覚めると、それには酔って眠ったという直前の記憶と常識的な記憶、そして自分がこんな姿ではなかったという思いだけが残されていて。自分が誰なのか、何なのかわからなくなっていた。
ため息をつけば漏れる黄色の息は、大地の草を溶かし。それにも覚えがない。
極端におうとつが少ないつるつる頭に、関節の区別も付かない人形のような体は宛ら作りかけの人形のよう。
全身が白いことを含め、少なくともそれの記憶にも人ではなかった。
その何ものかもわからない謎の白い人型は、世間においても未知の新種アンノウンと呼ばれ、しかしその白い人型を知る者にはドールと呼ばれ、ドールと呼ばれる存在からはまた別の名で呼ばれる。
本人の意志とは別に語られていく白い人型の正体は、徐々に蘇る【否読の書】によって世界と符合し、そしてそれ自身にも自覚が芽生え始め。
果たしてその白い人型は大罪人なのか、大英雄なのか。
描き出される白い人型の形は、黒竜に言われるまま少女アレを連れて下りた【イグナスの山】の麓に広がる世界【アトニム】の中で明らかになる。
これは、白い人型が自分を取り戻す物語ではない。
これは――。
眠りから覚めると、それには酔って眠ったという直前の記憶と常識的な記憶、そして自分がこんな姿ではなかったという思いだけが残されていて。自分が誰なのか、何なのかわからなくなっていた。
ため息をつけば漏れる黄色の息は、大地の草を溶かし。それにも覚えがない。
極端におうとつが少ないつるつる頭に、関節の区別も付かない人形のような体は宛ら作りかけの人形のよう。
全身が白いことを含め、少なくともそれの記憶にも人ではなかった。
その何ものかもわからない謎の白い人型は、世間においても未知の新種アンノウンと呼ばれ、しかしその白い人型を知る者にはドールと呼ばれ、ドールと呼ばれる存在からはまた別の名で呼ばれる。
本人の意志とは別に語られていく白い人型の正体は、徐々に蘇る【否読の書】によって世界と符合し、そしてそれ自身にも自覚が芽生え始め。
果たしてその白い人型は大罪人なのか、大英雄なのか。
描き出される白い人型の形は、黒竜に言われるまま少女アレを連れて下りた【イグナスの山】の麓に広がる世界【アトニム】の中で明らかになる。
これは、白い人型が自分を取り戻す物語ではない。
これは――。