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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

虐殺者アゴーニアは僕の親友だった。

作者:天見ハイト
最新エピソード掲載日:2026/10/29
 「総帥」──この国のエルフの九割を虐殺し、種族ごと根絶に追い込んだ極悪人だ。そんな彼女が反乱の末に立場を追われ、ボロボロの状態で「僕」の家の扉を叩いている。「総帥」は悪魔だ、「エルフの虐殺者」は歴史の汚点だ。だけれども……幼馴染の「僕」にとっては、一緒に冒険者になろうと誓った仲で。
「き、キミしかいないんだ。世界の全員がボクが死ぬべきだって思ってる。ボク自身ですら、もしかするとその一員だ。け、けれど……」
 総帥アゴーニアを匿って、「僕」はひとつの決心をする。僕はしがない地方役人で、彼女は何時の間にやら極悪人。だけれども、いつか誓った通り──冒険をしようと。ただ一人の「友達」として、冒険譚を作ろうと。それを聞いた彼女は、ぽかんと呆けて……それから、ほんの少しだけ笑って、

 ◇ ◇ ◇

 後年。
 虐殺者アゴーニアを匿っていたエイプリル氏に、とある新聞社がインタビューを行っている。どうして受け入れたのか……どうして、あの極悪人を殺さなかったのか。老いた秘境冒険者エイプリルは、記者に向かってこう答えていた。

「友達だったから。」

※「カクヨム」でも同時投稿しています
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