表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

言紋師(げんもんし)の愛なき言葉。〜滅びた未来で、言葉は武器と成す〜

作者:はれん
最新エピソード掲載日:2026/07/20
かつて人間という生物によって文明と呼ばれるものが誕生した。それは火を扱い、鉄を打ち、栄えていった。

だが、人間というのは存外愚かであった。
その美しき文明という心臓は、一日にして鼓動を止めた。
全世界に存在した計1万2000発の核兵器が、一斉に掃射されたのだ。そこに意図があったかは不明だが、心中じみた愚行だけが人類史に綴られた。人間は、全滅した。

それから、気の遠くなるような長い年月を経て、
生物の誕生、恐竜の絶滅、人類の躍進。
まさしく歴史を繰り返すように。

そして、かつて「日本列島」と呼ばれた極東の島国には、再び人の営みが戻っていた。

立ち並ぶ瓦屋根、腰に刀を差した武者。
文明はまるで、遠い過去の「江戸初期」へと先祖返りしたかのような姿を見せていた。

だが、新しく生まれた彼らは、旧人類とは決定的に異なる力をその身に宿していた。
皮膚に墨の如く浮かび上がる、旧時代の文字の痣――『言紋(げんもん)』。

火を熾す者は【火】を使い、家を建てる者は【力】を使う。道具の進歩を必要としないその力ゆえに、文明は完璧に停滞し、幕府の冷徹な統制のもとで歪な泰平を保っていた。

互いの想いを伝えるための「文字」が、牙を剥く「武器」へと変わった世界。
幕府の目が届かぬ辺境の村で、一人の少年が己の言紋の意味も知らずに産声を上げる。

これは、言葉を奪われた世界で、文字の本当の意味を取り戻す物語。
あなたは、愛する人にどんな言葉を捧げますか?
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ