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バランスブレーカーズ

作者:佐伯すみれ
最新エピソード掲載日:2026/08/17
世界の命運を賭けた“ゲーム”は、すでに始まっていた――。

女魔導剣士エミリウスには、忘れられない男がいる。

かつて恋人だった《星霜の賢者》シーリウス・ノクス・ヴァルディア。

彼はある日、エミリウスに残酷な選択を突きつけた。

「君が私を殺して世界を守るか。
私が魔に堕ち、世界が滅びる様を見届けるか。
――さあ、世界を賭けたゲームを始めよう」

シーリウスの身体には、やがて世界を滅ぼすとされる《魔王因子》が眠っていた。

選べなかったエミリウスは彼のもとを去り、魔王因子を消し去る方法を求めて冒険者となる。

数年後。

病に伏した国王をきっかけに、アルセイン王国では王位継承権争いが激化していた。

病弱ながらも聡明な第一王子セリウス。

民衆から絶大な支持を集める第二王子レオニス。

王妃ロクサーヌが擁立する第三王子マリオン。

それぞれの思惑が交錯する中、王妃は王位を息子に継がせるため、シーリウスを参謀として王宮へ招く。

そして運命は再び動き出す。

王の密命により、レオニスの護衛として王宮に呼び戻されたエミリウスは、王室隠密部隊総帥イザーク、宮廷専属画家アジノ、白魔法使いメイアースら仲間たちと共に王妃の陰謀を追うことになる。

しかし、その裏では王への毒殺計画、王子たちへの暗殺未遂、そして王宮全体へ広がる魔王因子の脅威が静かに進行していた。

さらにシーリウスは、自らが魔王因子に飲み込まれていく未来を受け入れながらも、エミリウスにだけは最後の選択を委ね続ける。

彼を救うのか。

彼を殺すのか。

それとも世界を滅ぼすのか。

やがて王国を揺るがす陰謀は終焉を迎えるが、真の戦いはその先に待っていた。

魔王因子に侵食されたシーリウスは、自らを伝説の魔獣へと変貌させ、王都へ姿を現す。

愛する人を救うため。

世界を守るため。

エミリウスは仲間たちと共に最後の戦いへ挑む。

これは、

世界の終わりを告げる賢者と、

彼を救おうと足掻き続けた一人の女魔導剣士、

そして運命に翻弄されながらも共に戦った仲間たちが紡ぐ、

恋と陰謀と冒険のファンタジー叙事詩。

――『バランスブレイカーズ』

世界か、愛する人か。

その答えを見つけるための物語。
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