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辛口令嬢は辺境で花開く〜妹に婚約者を奪われ追いやられたので無口で不器用な伯爵と子育てをはじめますからお好きにどうぞ〜

作者:リーシャ
最終エピソード掲載日:2026/10/12
「お姉様、どうか私をお許しください。でも、これも殿下のため……ですから」妹のソノアが目を潤ませるのを見て、心底うんざりした。異世界転生してはや十五年。フロラティア・ポルトナイトとして生まれ変わる後に今現在、前世の記憶を持つが故にこの国の貴族社会の薄っぺらさに辟易していた。特に、愛らしい顔の裏で虎視眈々と地位を狙う腹黒さには、吐き気がする。企みはついに現実のものとなった。策略により王太子妃の座を追われたのだ。代わりに辺境の地を治める伯爵のディートリッヒ・ヴァルターに嫁ぐことに。「どこまで演技派なのやら。その涙で人を騙せると思っているのなら、随分とおめでたい頭をしているわね、ソノア」毒舌にソノアはビクリと肩を震わせた。ざまあみろ。結婚式は簡素。テキトーにされているなと、わかっていた。辺境のヴァルター伯爵領は想像以上に荒れ果てている。城も古く領民の暮らしも決して豊かではない。夫となるディートリッヒ・ヴァルターは見るなり言い放つ。「フロラティア嬢、あなたを愛することはない。これはただの政略結婚だ。互いに干渉せず、義務だけ果たせば良い」辺境で義息子と夫と三人で意外とのんびりしながら家族になっていくほんわかふんわりストーリー。
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