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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

重心の社

作者:十五夜
最新エピソード掲載日:2026/04/27
奈良県、五條と吉野の境に位置する町・「狭霧(さぎり)町」。
深い霧に包まれるこの町で、一人の少年が神隠しに遭ったように消えた。

捜査にあたる刑事・佐藤は、山中で次々と見つかる少年の遺留品――「靴」と「リュック」の発見場所、そして「小学校」を地図上で繋ぎ、息を呑む。
そこに浮かび上がったのは、巨大な正三角形。
そしてその中心、針の先で突いたような重心の場所に、ひっそりと鎮座する「御霊神社」。

「刑事さん、大和の土地はね、線でできているんですよ」

そう言って佐藤に茶を差し出すのは、地元で厚い信頼を寄せられる女性・摩季。
彼女の穏やかな物腰と、町全体の献身的な捜索協力。それは一見、理想的な地方自治の姿に見えた。
しかし、佐藤は気づく。三角形の線上で新たな証拠が見つかるたび、摩季をはじめとする住民たちが、まるでお通夜の最中に「目的を達成した」かのような、静謐な悦びを瞳に宿していることに。

100年前、この地が「村」としての自治を失い、地図から消えた時、彼らが神に誓った「約束」とは何だったのか。
三角形が閉じ、儀式が完結する時、中心にある社で何が「上がる」のか。

古都・奈良の闇に蠢く、集団心理と土着信仰。
「親切」という名の結界に閉じ込められた刑事の、孤独な戦いが始まる。
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