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主張相属

作者:じゅラン椿
最終エピソード掲載日:2026/06/03
 ある日差出人不明の通知書が届く。《あなたは現在進行中の社会的案件に於いて"当事者の立場を相続する者として登録"されました》
 
しかし、相続対象は、"財産"ではない。
 発言権、説明責任、沈黙による不利益・・・・・。
案件詳細は、記されておらず拒否方法も不明。

心当たりがまるでない主人公、有並鉄平は、無視を決意する。しかし、数日後、SNS上で、「○○さん、あの件について、◇◇側らしい」という投稿が拡散され始める。

鉄平は何も言っていない。賛成・反対という、意見さえ何も・・・。
それでも、沈黙が"空白"ではなく、誰かの主張を受け入れた証拠として処理されていた。

 やがて、第二の通知が届いた。
 【期日内に主張が確認できなかったので、第三者の主張をあなたの立場として登録しました】
鉄平は違和感を、《相続ではない》ということ。

主張が人を求め、人に属そうとする現象だ。
 立場は選ぶものではなく、分類されるもの。
 中立は存在せず、何も言わない者ほど、誰かの言葉に所属させれる。

 犯人はいない、黒幕もいない。
あるのは無意識に互いを仕分け続ける社会構造。

「主張をもたない」という、選択が許されるのかを問う心理不可解サスペンス。


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