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コズミック・ドリフター

コズミック・ドリフター④偽りの楽園(リゾート・ユートピア "セレネ・ガーデン")

作者:naomikoryo
最終エピソード掲載日:2026/03/06
激闘を越え、陸とリラが次に降り立つのは、銀河でも指折りのリゾート・ユートピア「セレネ・ガーデン」。
白砂のビーチにエメラルドの海。
豪奢なホテルと完璧なサービス。
それはウロボロスの絶望とも、ヘパイストス・ファウンドリの鋼鉄とも無縁に見える、まさに“偽りの楽園”だった。

だが、二人がここを訪れる理由は休暇ではない。
クロノス・オーダーに関する「内部情報」を持つという匿名の情報提供者が、この楽園での接触を求めてきたのだ。
甘い風景に身を置きながらも、情報屋の勘は休まらない。
そして陸もまた、あまりに綺麗すぎる世界の落差に、言いようのない違和感を抱き始める。

楽園の秩序を支えているのは、「ピクシー」と呼ばれる小柄な亜人種の労働者たち。
蝶のような羽を持ちながら飛ぶことはなく、笑うことも歌うこともない。
無口で無表情な彼らの働きぶりは、完璧であるほど不気味で、陸の記憶にある“労働の影”と重なっていく。

やがて、ほんの小さな出会いが、楽園の裏側へと二人を導く。
見ないふりをすれば、いつも通り仕事はできる。
だが、見てしまったものを見なかったことにはできない。
「助けたい」と願う陸のまっすぐさと、「リスクを避けろ」と言うリラの合理性が、初めて真正面からぶつかり合う。

この章で描かれるのは、戦闘ではなく“選択”の戦いだ。
誰かの痛みを、自分の問題として引き受けるのか。
それとも、目的のために切り捨てるのか。
甘さと冷徹さ。
理想と現実。
相棒になった二人が、互いの弱さをさらけ出し、互いの強さを引き出していく転換点がここにある。
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