神獣の花嫁〜かの者に捧ぐ〜
素肌を伝う舌。触れる唇と吐息。
「お前を癒やせるのは私しかいない」
美しき獣が放つ低い声音。
「赦せ……」
乞う必要のない赦し。
受けるは、穢れなき、この身──だから、私が選ばれた?
※この作品はエブリスタhttps://estar.jp/novels/24999911
で先行公開しています。
「お前を癒やせるのは私しかいない」
美しき獣が放つ低い声音。
「赦せ……」
乞う必要のない赦し。
受けるは、穢れなき、この身──だから、私が選ばれた?
※この作品はエブリスタhttps://estar.jp/novels/24999911
で先行公開しています。
序(はじまり)
仕事、家族、友人、恋人──どれ一つ何ひとつとってもうまく行かない現状。
2024/03/04 19:41
(改)
壱 契りなす処女(おとめ)
《一》契りの儀──そなたにこれを拒否することは叶わぬ。
2024/03/05 10:57
(改)
《二》仮初の契り──それは、口にだしてはならぬ。
2024/03/05 23:26
(改)
弐 人ならざる半獣(もの)
《一》人は私を疎ましく思うらしい。私が人でも獣でもないからだろう。
2024/03/06 10:00
(改)
《二》赤虎の招待──そうですね……姫さまの害になることはないかと思われます。
2024/03/06 14:50
(改)
《三》仮の主と眷属──犬貴と、お呼びください。
2024/03/06 17:15
(改)
《四》花嫁の役割──白い神の獣は、治癒と再生を。
2024/03/06 22:24
(改)
《五》微笑み危険──居心地の悪くない世界にいる意味
2024/03/07 10:00
(改)
参 呼びかける真名(なまえ)
《一》百合子、来訪──お前にとって、悪い話ではない。
2024/03/07 13:49
(改)
《二》仮の花嫁であるうちは、お前や私がいた『あの世界』に戻れるのだ。
2024/03/07 15:42
(改)
《三》主命──今日から、よろしくね。
2024/03/07 21:00
(改)
《四》眠れない夜──ずっと側にいるから。あなたに名前を伝えても……その先も。
2024/03/08 09:00
(改)
《五》眷属の能力──折りに触れてイロイロ教えてやるよ。
2024/03/08 15:00
(改)
《六》月下神現──面倒なこととか、起こらなきゃいいけどな。
2024/03/08 22:21
(改)
《七》神現しの宴──そなたは未だ、ハクコの名を呼べぬと見える。
2024/03/09 10:00
(改)
《八》私の花嫁はお前しかいない。お前以外の者では意味がない。
2024/03/09 15:00
(改)
《九》闘十郎と犬朗──いきなり御大登場って、あり得なくねぇ?
2024/03/09 21:27
(改)
《十》貴女様なら、必ず御名をお伝えできると信じております。
2024/03/10 11:00
(改)
肆 癒やしの接吻(くちづけ)
《一》月からの迎えも天に帰る羽衣も、ないからではなくてか?
2024/03/10 17:07
(改)
《二》尊臣からの使者──率直に申し上げれば、主に会っていただきたいのです。
2024/03/10 21:55
《三》国司との対峙──この下総ノ国の人たちのためにも。
2024/03/11 10:00
《四》ダメじゃねぇけどさ。……いや、ここはダメって言うべきなのか。今度黒いのに訊いとくか……。
2024/03/11 14:57
《五》尊臣さん、ですか? ──悪く思うな、ちょっとした戯れだ。
2024/03/11 17:20
《六》だからこそ花嫁が『代行する者』となりえるのではありませんか?
2024/03/11 21:45
《七》乞い、慕う心──ひと晩かけて、仲良くしよう?
2024/03/12 10:00
伍 囚われの神女(めがみ)
《一》後朝──お前が我らにとって、かけがえのない存在だからだ。
2024/03/12 16:43
(改)
《二》生真面目な眷属の過去──ある御方をお慕いしていたからでございます。
2024/03/12 22:38
《三》花嫁の終焉の地、常世──獣の仔、産むの怖い?
2024/03/13 10:00
《四》無垢な魂の主──美しさも気高さも底知れぬ力も、すべてこの手に。
2024/03/13 17:08
《四節・補足》宴の代償
2024/03/13 21:12
《五》白い神獣の過去──それは、何か深い理由があってのこと、ですよね?
2024/03/14 10:00
《六》神力を顕す──神ではなく、人として。
2024/03/14 23:42
《七》相反する思い──だが、この女には切り札があるだろう?
2024/03/15 10:20
《八》浄化──お前が護るべきは民の恵みではないはずだ。
2024/03/15 16:09
《九》畏怖──お前が私を呼ぶのをためらうのなら神でなどいたくない。
2024/03/15 21:53
《十》つぼみの庵──だからこその巡り合わせ。ご縁というものでしょう。
2024/03/16 10:20
《十一》その身にあるは人外の力。ぬしは、もはや人ではないのだから。
2024/03/16 13:33
陸 告げられる秘事(ひみつ)【前篇】
《一》魂駆け──だから、私の想いをお前の魂に刻んだ。
2024/03/16 21:03
(改)
《二》時に、白い花嫁殿。我が問いの答えはいかに?
2024/03/17 10:20
《三》岩山の餓鬼──利用するつもりが、利用されたのだろう。
2024/03/17 22:02
《四》道幻の目的──待たせてごめんね、椿ちゃん。
2024/03/18 11:04
《五》凶夢の続き──見間違えようのない存在
2024/03/18 16:53
裏挿話・其ノ壱【犬貴視点】
貴女の目覚めを待つのは、そんな卑しい願いのためなのか。
2024/03/18 22:04
(改)
陸 告げられる秘事(ひみつ) 【後篇】
《六》どうか、私をお赦しにならないでください。
2024/03/19 10:30
(改)
《七》醜聞──私がお前に忠告したことを覚えているか?
2024/03/20 10:53
《八》おぼろ月夜──我らは、貴女様の盾となり剣となるモノ。
2024/03/20 14:42
《九》風に雷、変化に癒やし。あれにしては良い選別を行ったようだな。
2024/03/21 10:30
《十》無価値な供物──それがそなたの選択か。
2024/03/21 22:00
漆 禍つびの神獣(かみ) ─前篇─
《一》御珠と共に──私、神獣ノ里に行ってくるわ。
2024/03/22 10:30
(改)
《二》神獣ノ里へ──封じ札、開放。たぬ吉から犬朗。
2024/03/23 10:10
《三》いつかの出逢い──人の形を成せば、人たりえると申すか。
2024/03/24 10:00
《四》大切な家族──それは……どうか、ご容赦を。
2024/03/24 21:54
《五》恋う眼差し──やっと、逢えた。
2024/03/25 10:30
《六》禊ぎと穢れ──寄せ合う想いだけは、本物。
2024/03/25 17:20
《七》色濃く落ちる、翳りの正体
2024/03/26 10:30
《八》天の災い──花嫁殿を、お連れせねばなるまい。
2024/03/26 18:10
《九》桜咲く日──ほんとうの愁月の姿
2024/03/26 22:09
裏挿話・其ノ弐【虎次郎視点】
キツネとタヌキの化かし合い──まがつ神を滅する儀を執り行う。
2024/03/27 10:00
(改)
漆 禍つびの神獣(かみ) ─後篇─
《十》白い神獣、降臨──なぜ、泣いているのだ。
2024/03/27 20:42
(改)
《十一》誰も知らない真実──秘匿された扉が、開かれる
2024/03/28 14:27
捌 忘れえぬ故郷(ふるさと) ─前篇─
《一》憐れな花嫁──罪をあがなうべき時が来たのだ。
2024/03/28 21:00
(改)
《二》天への階──もう一度、この世界に戻って来れますか?
2024/03/29 10:30
《三》気まぐれな神──逆らえぬモノの、さだめ
2024/03/30 10:40
《四》彼氏未満の存在──猫より松元さんを見ていたいから
2024/03/31 10:00
(改)
《五》美形兄弟──貴と柊、そして朗
2024/03/31 21:34
《六》29歳の現実──それで? お心は決まりましたか?
2024/04/01 10:00
裏挿話・其ノ参【犬朗視点】
咲耶サマと旦那の赤い糸は、俺がガッチリ玉結びにしてやんぜ!──前篇──
2024/04/01 14:45
(改)
咲耶サマと旦那の赤い糸は、俺がガッチリ玉結びにしてやんぜ!──後篇──
2024/04/02 10:20
捌 忘れえぬ故郷(ふるさと) ─後篇─
《七》神がつけた印──この世界には存在しないもの
2024/04/03 10:20
(改)
《八》奇跡の力──悲愴な決意ではなく、ただの色惚け
2024/04/03 13:49
《九》日付が変わる前までに──私はもっと、お前のことが知りたい。
2024/04/03 19:13
《十》最後の晩餐──だって今日、私、誕生日だもん。
2024/04/04 10:10
終(おわり)
桜色の想い──これからもずっと、一緒に歩いて行こうね。
2024/04/04 11:31
(改)