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紋様なき勇者の末裔

作者:k.k.
最新エピソード掲載日:2026/06/14
かつて世界は、魔族によって支配されていた。

空は焼かれ、大地は裂け、海は濁る。
人々が絶望する中、それでも戦い続けた七人の勇者がいた。

爆炎、海流、疾風、剛地、閃光、幻影、雷鳴――。
七人は魔族の王を討ち果たし、世界に平和を取り戻す。

そして数百年後。

勇者の血を引く者たちは、身体に刻まれた“紋様”によって特別な力を受け継いでいた。
勇者の末裔を育てる《アストレア魔法学園》には、そんな才能ある者たちが集められる。

だが、その学園に一人だけ異質な少年がいた。

結賀カナデ。

彼の右手に刻まれていたのは、どの属性にも当てはまらない“輪”の紋様。
属性測定でも反応を示さず、周囲からは“無属性”と嘲笑され、最底辺のEクラスへ振り分けられてしまう。

しかし――。

勇者直系である《雷鳴》の少女・シオンだけは気づいていた。

「あなた、何をしたの?」

彼女の雷は、カナデの近くにいた瞬間だけ、確かに強くなっていた。

これは、“最強”にはなれない少年が、仲間と共に“最強を超える力”へ辿り着く物語。

語られなかった勇者の系譜が、今再び動き出す。
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