- あらすじ
- 婚約破棄ではない。
断罪でもない。
ただ、白紙に戻されただけだった。
聖女への嫌がらせを疑われた令嬢アデル・ヴァルシュタインは、王太子の裁定によって婚約を「成立しなかったもの」として扱われ、王都を去ることになる。
誰かが明確に裁かれたわけではない。けれど、その場で何かが終わったことだけは確かだった。
領地へ戻ったアデルを待っていたのは、感傷ではなく実務だった。
治水、物流、税、治安。
止まりかけていたものを整え、滞っていた流れを繋ぎ直していくうちに、街は少しずつ息を吹き返していく。
やがてその変化は、王都にも届く。
かつて一枚の裁定で遠ざけられた令嬢は、今や多くのものを支える立場になっていた。
そして王都もまた、変わらないままではいられなくなっていく。
これは、何かを失ったはずの令嬢が、別の場所で確かなものを積み上げていく話。 - Nコード
- N9117LT
- 作者名
- 月白ふゆ
- キーワード
- 悪役令嬢 婚約白紙 断罪未遂 聖女 王太子 ヒューマンドラマ 領地経営 内政 ざまぁなし 皮肉 王都と領地 実務主義 貴族社会 追放ではない 正義は役に立たない
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 04月24日 09時00分
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婚約の白紙はたいへん便利だった。誰も責任を取らずに済むので。
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断罪でもない。
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