↓ ↑ページトップへ

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

101回目の離縁――「愛していない」と言い切られたら巻き戻るので、今度は離縁届を先に出します

短編
あらすじ
結婚三年目の夜、夫は私に告げた。

「君を愛していない。離縁してくれ」

その言葉を最後まで聞くたび、低い鐘が鳴り、私は夕食前へ巻き戻る。
泣いても、怒っても、屋敷を出ても、家計簿を突きつけても、公証人を呼んでも、最後には必ず同じ言葉を聞かされる。

夫は、私を冷たい妻だと言う。
伯爵夫人なら夫を信じ、家計簿など見ず、黙って支えるべきだと言う。

けれど私は三年間、白い結婚の妻として、屋敷の修繕費も、使用人の給金も、領地の借入金も、全部帳簿で支えてきた。

百回目。
古い家計簿の埃で夫がくしゃみをし、「愛していな……」で言葉が止まった。
その瞬間、いつもの鐘は鳴らなかった。

そこでようやく気づいた。
私は離縁されたから巻き戻るのではない。
「愛していない」と最後まで聞かされたから、巻き戻っていたのだ。

百一回目。
私は夫が口を開く前に、署名済みの離縁届と家計簿を差し出す。

これは、愛されない妻の役目を降りた私が、屋敷も帳簿も自分の人生も取り戻す話。
Nコード
N5906ML
シリーズ
恋愛小説のはずでした
作者名
堀吉 蔵人
キーワード
女主人公 離縁 白い結婚 ループ ざまぁ 愛していない 101回目 伯爵夫人 冷遇妻 ハッピーエンド
ジャンル
異世界〔恋愛〕
掲載日
2026年 07月12日 13時00分
感想
2件
レビュー
0件
ブックマーク登録
23件
総合評価
1,006pt
評価ポイント
960pt
感想受付
受け付ける
※ログイン必須
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
4,335文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N3776MV| 作品情報| 連載(全4エピソード) | 異世界〔恋愛〕
※短編からお越しの方は、第3話へどうぞ。第1〜2話は短編と同じ内容で、第3〜5話はその後のお話です。 「もう踊る相手もいないな」 秋の夜会で婚約を破棄され、そう言われたアネット。 二年間、婚約者に嫌われないよう、大好き//
N9667MU| 作品情報| 連載(全19エピソード) | ハイファンタジー〔ファンタジー〕
※短編からお越しの方は、第4話へどうぞ(第1〜3話は短編と同じ内容です)。 「身代わりは、もう不要だ」 王家に向けられた呪いを代わりに引き受ける『身代わり』として、十年間を北の塔で過ごしてきたノエラ・カーヴェル。聖女//
N4384MV| 作品情報| 連載(全3エピソード) | 異世界〔恋愛〕
※短編からお越しの方は、第3話へどうぞ。第1〜2話は短編と同じ内容です。 「君にも、本当に恋ができる人を見つけてほしい」 三年間の婚約を終わらせた彼は、来週も私が訪ねてくると思っていた。 彼のために本を選び、疲れた//
N4382MV| 作品情報| 短編| ハイファンタジー〔ファンタジー〕
八歳で聖女に選ばれてから十二年。 アニエスは走ることも、重い物を持つことも、傷を作ることも禁じられ、神殿で祈りと治療だけを続けてきた。 だが、新たな聖女が現れたことで、その役目は突然終わる。 「では……もう、走っても//
N4543MV| 作品情報| 短編| 異世界〔恋愛〕
婚約を破棄された理由は、私に可愛げがないからだそうです。 翌日、三つ年下の幼馴染テオに報告すると、彼は慰めてくれたあと、真っ赤な顔で言いました。 「僕と、デートをしてください」 昔は私の後ろをついてきた男の子。今でも弟の//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。