- あらすじ
- 「君の三年で、私も育つ」
二度目の1on1で、諏訪マネージャーが置いてくれたその一言が、二年目になった桐谷蒼太の足場になった。
桐谷蒼太、二十三歳。新卒二年目の春、桜並木通りで、蒼太は新人たちと、すれ違うように歩く立場になる。チームAには関西科技大学から、森山翼が配属された。一年前、自分が受け取ったものを、どう渡すか。初めて教える側に回った蒼太は、教えてみて初めて、自分が何も言葉にできていないことに気付く。
——渡し方の、前に。
白瀬先輩との短い廊下の会話で、蒼太は一行を渡される。
二年目は、技術と事業の両輪で進む。諏訪が事業の数字を初めて開いて見せ、「君のコードは数字に繋がる」と置く。白瀬の四百ページの失敗記録、DORAメトリクスの計測、社外の勉強会での初めての登壇、東京の友人からの誘い、そして、立花先輩との曖昧な距離。
九月、ほぼ一人で任された本番リリースが、夜にひとつのことを起こす。蒼太は、自分の手元で起きた事象の重さを、まだ言葉にできない。
冬、蒼太はノートに四人のマネージャーを並べる。継ぐ人、見ない人、波の人、地に縛られた人。自分がどれになるのかは、まだ分からない。
——答えは、まだ、出ない。
葉山、黒木、アユシュ。同期六人の輪郭が、それぞれ別の方向へ伸び始めていく。
年度の終わり、蕾の膨らみ始めた桜並木通りで同期と振り返る夜、蒼太はノートを閉じる。
——両輪を、ちゃんと、回す。
群像と内省の両輪で描く、新卒エンジニアの二年目。 - Nコード
- N5272MG
- 作者名
- 音無 凪
- キーワード
- 男主人公 現代 職業もの 群像劇 日常 エンジニア 新卒 成長 ITエンジニア
- ジャンル
- その他〔その他〕
- 掲載日
- 2026年 06月25日 09時00分
- 最新掲載日
- 2026年 06月29日 09時00分
- 感想
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新卒エンジニア、観察ノートを開く(中巻) 両輪を、回す
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連載(全5エピソード)
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「君の三年で、私も育つ」
二度目の1on1で、諏訪マネージャーが置いてくれたその一言が、二年目になった桐谷蒼太の足場になった。
桐谷蒼太、二十三歳。新卒二年目の春、桜並木通りで、蒼太は新人たちと、すれ違うように歩//
N5612MF|
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完結済(全37エピソード)
|
その他〔その他〕
「半径3メートル。これは、自分の手の届く範囲、という意味です」
入社式の朝、遠野CTOがホワイトボードに書いた三つの言葉、「半径3メートル」「両輪」「観察」。その最初の一語が、桐谷蒼太の一年目の指針になった。
桐//
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