- あらすじ
- 一六〇二年、アムステルダム。
デリバティブトレーダーだった俺は、四時十七分に心臓を止め、両替商の帳場の下働きとして目を覚ました。
東インドへ向かう会社が、金を集めている。主人が六百ギルダー出した。だが、渡されたものは何もない。証書も、券も、一枚もない。持っているという証拠は、他人の家の帳面に書かれた一行だけだ。
その帳面の第一頁に、細かい字でこう書き足されていた。
——持分の譲り渡しは、簿記係を通じてこれを行うべし。
譲ってよい。つまり、売れる。券がないのに、売れる。
十年待てない未亡人と、金が海の上にある商人。二人とも正しくて、二人とも動けない。俺はその日、世界で最初の一枚を書いた。
そして三ヶ月後、その紙が破られないまま、何の役にも立たないことを知る。
制度には、理由がある。俺はそれを、四百年後から来て、この街で教わった。 - 本文へのAI利用
-
AI生成物を下書きや素材として本文の創作に間接的に利用している(単なる誤字修正やアイデア出しは除く)
- Nコード
- N4307MS
- 作者名
- 九十九堂
- キーワード
- 男主人公 西洋 近世 職業もの 転生 商業 チートなし 主人公最強ではない アムステルダム オランダ東インド会社 相場 金融 史実ベース 歴史改変
- ジャンル
- 歴史〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 09月08日 04時39分
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転生先が世界最初の株式会社でした。株券が一枚も無いというので、帳簿の一行を売ることにします ~デリバティブトレーダー、最初の一枚を書いて、最初に負ける~
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短編|
歴史〔文芸〕
一六〇二年、アムステルダム。
デリバティブトレーダーだった俺は、四時十七分に心臓を止め、両替商の帳場の下働きとして目を覚ました。
東インドへ向かう会社が、金を集めている。主人が六百ギルダー出した。だが、渡されたものは何//
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