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満ちるころ

あらすじ
ある朝、水瀬灯は布団から起き上がれなくなった。広告の仕事は嫌いじゃなかった。むしろ好きだったはずなのに、いつからか、言葉を書く理由が分からなくなっていた。

逃げるように帰った港町。祖父の営む「朝倉活版印刷所」では、無口な職人・湊が、鉛の活字を一字ずつ拾い、組み、紙に刷っている。

朝顔の花札、一枚だけの手紙、三十年前に届かなかった名前。持ち込まれる小さな依頼をひとつずつ刷るうちに、灯はゆっくりと、自分の言葉を取り戻していく。

潮の満ち引きのある川。満ちるのを待って港を出る船。そして、満ちるころに帰ってくるもの。

静かな港町と活版印刷所を舞台に、消えていくものと、残るものを描く物語。

——残すのは、言葉か。それとも、誰かを想った時間だろうか。
Nコード
N3340MK
作者名
飴屋みずき
キーワード
ほのぼの 女主人公 和風 現代 職業もの 日常 ハッピーエンド
ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2026年 07月01日 13時38分
最終掲載日
2026年 07月07日 23時45分
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文字数
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