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魔人裁判長の異世界判例集――王も神官も罪人も、私の法廷では同じ高さに座っていただきます

あらすじ

風の神を信奉し、流れと自由を尊ぶ多種族国家セフィラード。

王都にそびえる最高司法機関・大衡法院では、人間だけでなく、翼人、夢を共有する一族、肉体を持たない精霊、そして数百年を生きる長命種までもが、同じ法の下で裁かれている。

その頂点に立つのは、異大陸から渡ってきた千二百歳の魔人――首席衡理官レイヴァン・エル=カディム。

王族にも媚びず、神官にも屈せず、罪人にも侮蔑を向けない彼は、今日も静かに告げる。

「王も神官も罪人も、私の法廷では同じ高さに座っていただきます」

姿なき精霊を消滅させた楽器職人。
故郷から逃げる自由を奪われた少女。
三百年前の虐殺に加担しながら、当時の法には従っていた長命者。
そして、国を救うために民の自由を奪った英雄。

善人だから無罪なのか。
悪人ならば、どのように裁いてもよいのか。
種族も寿命も身体の形さえ異なる者たちを、同じ法律で裁くことは、本当に平等なのか。

法廷に持ち込まれるのは、いずれも法だけでは答えの出ない事件ばかり。

それでもレイヴァンは、証拠を読み、言葉を聞き、誰かの自由を奪う判決を下し続ける。

なぜなら彼自身、かつて故国で“不正な法律に従い”、多くの者を死へ追いやった裁判官だったからだ。

法に従うことは、正しいことなのか。
正義のためなら、法を破ってもよいのか。

やがて数々の事件は、八百年前の建国に隠された一つの偽りへとつながっていく。

裁かれるべきは罪人か。
法律を作った者か。
それとも、偽りの上に築かれた国家そのものか。

これは、善悪を見分ける物語ではない。

善悪だけでは救えない者たちのために、千年の罪を背負う魔人裁判長が、不完全な法と向き合い続ける異世界法廷幻想譚。
Nコード
N1745MK
作者名
平木明日香
キーワード
R15 シリアス ダーク 人外 魔王 職業もの ハーレム 群像劇 チート 内政 魔法 冒険 日常 グルメ 超能力 ダンジョン
ジャンル
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
掲載日
2026年 06月29日 22時11分
最新掲載日
2026年 07月02日 23時29分
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文字数
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