P.T.O. -悪魔が続きを語るなら-
県立志叡館高校一年生の行武孝太郎は、昼休みになると決まって屋上でひとりの時間を過ごしていた。何を残すでも何が残るでもない高校生活。〈悪魔様〉に何と諭されようと、これこそが最善であると嘯く。
そうして落ちた微睡みから強引に引き戻されると、そこには見知らぬ女子生徒の姿があった。
「ずっと――あなたのことが気になっていたの」
沓南つかさと名乗る女子生徒。その何かと思わせぶりな言動を受け、行武孝太郎は彼女に自身の過去を語る。二年前、交通事故に遭ったあとの臨死体験について。悪魔を騙る、姿なき〈声〉について。そして、忘れる程度でしかなかった事実について。
「…………」
昼休みの終了を告げるチャイムが鳴り響くなか、沓南つかさが言った。
「たぶん、行武君だけがわたしを——」
そうして落ちた微睡みから強引に引き戻されると、そこには見知らぬ女子生徒の姿があった。
「ずっと――あなたのことが気になっていたの」
沓南つかさと名乗る女子生徒。その何かと思わせぶりな言動を受け、行武孝太郎は彼女に自身の過去を語る。二年前、交通事故に遭ったあとの臨死体験について。悪魔を騙る、姿なき〈声〉について。そして、忘れる程度でしかなかった事実について。
「…………」
昼休みの終了を告げるチャイムが鳴り響くなか、沓南つかさが言った。
「たぶん、行武君だけがわたしを——」
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2023/06/19 22:48
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