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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

「俺は王様になる男だ!」という勘違い男と結婚させられました。なれるわけないんです。だって彼は…。

最終エピソード掲載日:2026/06/14
「リリエンヌ。あなたの結婚が決まりましたよ」
そう言ったのはこの国の王妃だった。だが生母ではない。父王はまだ生存しているから本来ならば王妃がわたくしの嫁ぎ先を決め告げることはないのだ。なにせこの方はわたくし達母娘を毛嫌いしている。
前の婚約者も王妃が勝手に取り付けたのだがとんでもない男だった。爵位は男爵で次男扱いだった。後の調べでわかったことだがその男は劇団の男優で貴族ですらなかった。わたくしを汚すために養子入りした演者だったのだ。
『だってあなたは母親と一緒で顔が良ければどんな男でも寝れるのでしょう?』
などと言っていたがそれは王妃のことだ。母は種馬でしかない盆暗の父王の近くでたまたま仕事をしていいたせいでお手付きとなった哀れな女だ。
だけどこの婚姻を拒否することはできない。この国では王妃の発言は絶対に等しく側妃である母もその娘のわたくしも逆らえない。
ああ、悔しい。腹立たしい。わたくしに力があれば、いっそ一人なら何もかも捨てて出て行くのに。
母のことは好きではない。妹のことは嫌いだ。だけどここでわたくしが逃げたせいでと母と妹が嘲笑されるのは嫌だった。王妃に逃げたなんて思われたくないの。だって虫唾が走るもの。
ああ、嫌だ嫌だ。王妃が勧める結婚なんて。せめて夫となる相手が少しでも歩み寄れるような人物だったらよかったのにその小さな期待すら踏み躙る情報が次々舞い込み頭を悩ませた。

わたくしはこんな男と本当に結婚するの――――?


※残酷な描写は保険です。
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