世界樹は来客を選ばない
最新エピソード掲載日:2026/04/20
自分が嫌いだった。容姿も、中身も、何もかも。
だからこそ「女になりたい」と願った。
それが、憧れではなく——ただ「この自分ではなくなりたい」という、卑怯な逃避だと、自分でも気づいていた。
ある朝、白い光に包まれ、気がつけば、書架と蛍火に満ちた異世界の静謐な空間に立っていた。
願った通りの、女性の身体。
——けれど、それは、自分のものとはどうしても思えなかった。
世界樹の管理者、シルヴァと名乗る青髪の女性は、静かに告げる。
「願いは叶えた。代わりに、この場所に仕えてほしい」
見知らぬ世界で、見知らぬ身体で、見知らぬ役目を背負って。
やがて少女は、客人を迎え、剣を握り、血を流し——
そしてようやく、いちばん難しい問いに向き合うことになる。
——わたしは、本当に、誰になりたかったのだろう。
だからこそ「女になりたい」と願った。
それが、憧れではなく——ただ「この自分ではなくなりたい」という、卑怯な逃避だと、自分でも気づいていた。
ある朝、白い光に包まれ、気がつけば、書架と蛍火に満ちた異世界の静謐な空間に立っていた。
願った通りの、女性の身体。
——けれど、それは、自分のものとはどうしても思えなかった。
世界樹の管理者、シルヴァと名乗る青髪の女性は、静かに告げる。
「願いは叶えた。代わりに、この場所に仕えてほしい」
見知らぬ世界で、見知らぬ身体で、見知らぬ役目を背負って。
やがて少女は、客人を迎え、剣を握り、血を流し——
そしてようやく、いちばん難しい問いに向き合うことになる。
——わたしは、本当に、誰になりたかったのだろう。