アラサー女子行員と青い瞳の銀猫王子
森永あゆみ、独身。彼氏いない歴、五年以上。
高校を卒業し、実家を離れて銀行員として働き始めて、はや十二年。
干支が一回りする年月のあいだに、同期はドンドン寿退行し、ふと気付けば、上から数えたほうが早い、立派なお局さまに。
そんな彼女を慕うのは、秘密の趣味を共有する新入行員、四葉みどりくらいのもの。
ある新月の夜。自身が三十歳の大台に突入した節目を記念し、みどりを誘って女子会をした帰り道のこと。
すっかりメレンな彼女は、千鳥足でアパートへ向かうすがら、ロシアンブルーに似た一匹の銀猫を拾う。
ところが、翌朝。頭痛がする彼女の目に飛び込んできたのは、なんと銀髪碧眼の美少年の姿だった。
シーニーと名乗った少年曰く、自分は亡国の王子で、悪い魔女に猫にされてしまい、月が出ている時間しか元の姿に戻れないとのこと。
しかも、完全な人間になるためは、愛する女性とキスをしなければならないのだと言い出す始末。
あゆみは、現実味の無い話を半信半疑に受け止めつつ、とりあえず、行くあてのない少年を泊めることに決めた。
これは、あゆみとシーニーの奇妙な共同生活を中心に書き綴った、現代ファンタジー群像劇である。
高校を卒業し、実家を離れて銀行員として働き始めて、はや十二年。
干支が一回りする年月のあいだに、同期はドンドン寿退行し、ふと気付けば、上から数えたほうが早い、立派なお局さまに。
そんな彼女を慕うのは、秘密の趣味を共有する新入行員、四葉みどりくらいのもの。
ある新月の夜。自身が三十歳の大台に突入した節目を記念し、みどりを誘って女子会をした帰り道のこと。
すっかりメレンな彼女は、千鳥足でアパートへ向かうすがら、ロシアンブルーに似た一匹の銀猫を拾う。
ところが、翌朝。頭痛がする彼女の目に飛び込んできたのは、なんと銀髪碧眼の美少年の姿だった。
シーニーと名乗った少年曰く、自分は亡国の王子で、悪い魔女に猫にされてしまい、月が出ている時間しか元の姿に戻れないとのこと。
しかも、完全な人間になるためは、愛する女性とキスをしなければならないのだと言い出す始末。
あゆみは、現実味の無い話を半信半疑に受け止めつつ、とりあえず、行くあてのない少年を泊めることに決めた。
これは、あゆみとシーニーの奇妙な共同生活を中心に書き綴った、現代ファンタジー群像劇である。
000「登場キャラクター」
2018/06/20 15:00
(改)
001「大台に乗ったから」
2018/06/21 08:00
002「街灯の下に銀猫」
2018/06/21 15:00
003「出入りと満ち欠け」
2018/06/22 08:00
004「二人で食卓を」
2018/06/22 15:00
005「未知との出あい」
2018/06/23 08:00
006「科学という名の魔法」
2018/06/23 15:00
007「デリケートな領域」
2018/06/24 08:00
008「目のつけどころが違う」
2018/06/24 15:00
009「お出掛けとお留守番」
2018/06/25 08:00
010「同期で年上で残念な男」
2018/06/25 15:00
011「重い好意に軽い悪意」
2018/06/26 08:00
012「平成も遠くなりにけり」
2018/06/26 15:00
013「おかえりと言いたくて」
2018/06/27 08:00
014「猫も歩けばオネエに当たる」※シーニー視点
2018/06/27 15:00
015「初夏が来れば思い出す」
2018/06/28 08:00
016「縒りをかける」
2018/06/28 15:00
017「慣れからくる油断」
2018/06/29 08:00
018「一晩寝かせたら」
2018/06/29 15:00
019「焦がれる苦み」
2018/06/30 08:00
020「不機嫌な朝と昼」
2018/06/30 15:00
021「今宵は紳士と淑女で」
2018/07/01 08:00
022「野沢菜と雪解け」
2018/07/01 15:00
023「突然の訪問者」
2018/07/02 08:00
024「灰かぶり並みの変身」
2018/07/02 15:00
025「過去が詰まった場所」
2018/07/03 08:00
026「くのいち気分で」
2018/07/03 15:00
(改)
027「リフレッシュ」
2018/07/04 08:00
028「母思う娘と娘思う母」
2018/07/04 15:00
029「答えは花の中」
2018/07/05 08:00
030「花畑に舞う天使」※シーニー視点
2018/07/05 15:00
031「青い月曜日」
2018/07/06 08:00
032「他人の噂は何とやら」
2018/07/06 15:00
033「火照る二人」
2018/07/07 08:00
034「嵐の前の静けさ」
2018/07/07 15:00
035「小さな探偵と刑事」
2018/07/08 08:00
036「視点と視線」
2018/07/08 15:00
037「くしゃみ三回」
2018/07/09 08:00
038「パンドラの段ボール箱」
2018/07/09 15:00
039「花の命は短くて」
2018/07/10 08:00
040「遅れてきた青い春」
2018/07/10 15:00
041「追いかけっこ」
2018/07/11 08:00
042「罪を憎んで人を憎まず」
2018/07/11 15:00
043「一周まわって」
2018/07/12 08:00
044「追いかけっこ」
2018/07/12 15:00
045「めぐりあいて」
2018/07/13 08:00