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式部省の呪詛係  作者: 浮田小葉子
第十二章 終わりの始まり
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十 兼遠と真薫

 式部省。


 兼遠が次子からの文を受け取った。

 読む。


 そして、深く息を吐いた。


「真薫くん」


 兼遠が、真薫を呼んだ。


「はい」

「顕子様が、皇女(ひめみこ)をお産みになった」


 真薫は、息を呑んだ。


「そうですか……」

「帝は、大層お喜びだそうだ」


 兼遠は、続けた。


「しかし……」


 兼遠の目が、鋭くなった。


「道顕様の様子が、おかしいそうだ」


 真薫は、拳を握りしめた。


「道顕様は……」

「動くだろう」


 兼遠は、きっぱりと言った。


「もう、時間がない」


 真薫は、頷いた。


「心しておきます」


 兼遠は、真薫の肩を叩いた。


「気をつけろ」

「はい」


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