- あらすじ
- 平安京。
中流貴族ながら才覚に恵まれ、若くして検非違使尉となった藤原真薫は、ある高官の不審死事件を担当する。遺体や現場を丹念に調べた真薫は、死因が呪詛ではなく毒殺であり、背後に貴族社会の権力争いがあることを突き止める。
しかし、上層部が求めていた結論は「呪詛による怪死」だった。真実は政治的に都合が悪すぎたのだ。
真薫は「空気が読めない」として疎まれ、検非違使庁を追われる。官位を大きく落とされ、式部省少録として怪異雑掌――通称「呪詛係」へと左遷される。
呪詛係の仕事は、怪異や呪詛を理由に事件を処理し、波風を立てない報告書を作ること。そこに真実は求められない。
それでも真薫は諦めなかった。表の報告書とは別に、事件の真相を記した裏帳簿を密かに作り、積み重ねていく。いつか、この記録が意味を持つ日が来ると信じて。
呪詛係で真薫が組まされることになったのは、陰陽寮の異端児・安倍定明。
政治的な「呪詛」の認定には興味を示さず、本物の怪異や怨霊の存在を誰よりも重く見る陰陽師だ。陰陽寮が「呪詛ではない」としたい案件でも、「確かに怨霊はいる」と口にしてしまうため、厄介者扱いされている。
理で怪異を否定しようとする真薫と、理屈よりも現場の異変を信じる定明。
考え方は正反対だが、二人は次第に気付いていく。
都で起きる怪異の多くは、人の恐れと欲が生み出した偽物だが――中には、決して見過ごしてはならない「本物」が紛れていることを。
呪詛と政治、真実と都合の狭間で、真薫は問い続ける。
正しさは、いつ報われるのか。
そして、真実を知ることは、誰のためであるのかを。 - Nコード
- N8238LS
- 作者名
- 浮田小葉子
- キーワード
- 残酷な描写あり ネトコン14 シリアス 男主人公 和風 古代 中世 職業もの 内政 時代小説 サスペンス 怪談 ネトコン14感想
- ジャンル
- 歴史〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 02月03日 17時00分
- 最終掲載日
- 2026年 05月31日 17時00分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 7件
- 総合評価
- 62pt
- 評価ポイント
- 48pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 106,388文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
式部省の呪詛係
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N6430ML|
作品情報|
連載(全1エピソード)
|
異世界〔恋愛〕
ゼーベルク男爵夫人となったフィロメナは、「紅茶で人を幸せにしたい」という小さな夢を胸に、新たな人生を歩み始める。
王都の屋敷を整え、使用人たちの信頼を得て、紅茶部門本部長として商会を率いる日々。試行錯誤の末に開いた茶会//
N2634MC|
作品情報|
完結済(全47エピソード)
|
異世界〔恋愛〕
レーヴェンライヒ王国の名門、七大貴族のひとつブルーメンフェルト伯爵家。伝統と格式を持つその家は消滅の危機にあった。慈善を重んじる当主パルツィファルは領民を救い続けたが、その代償として家計は崩壊。そんなブルーメンフェルト伯//
N8238LS|
作品情報|
完結済(全118エピソード)
|
歴史〔文芸〕
平安京。
中流貴族ながら才覚に恵まれ、若くして検非違使尉となった藤原真薫は、ある高官の不審死事件を担当する。遺体や現場を丹念に調べた真薫は、死因が呪詛ではなく毒殺であり、背後に貴族社会の権力争いがあることを突き止める//
N7785LM|
作品情報|
連載(全106エピソード)
|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
東京都紋霞(あやか)市役所の怪異対策課に所属する斎藤万央(さいとう・まひろ)の話。
怪異対策課は「原因不明の現象や、生活に支障の出ている事案の相談窓口です」。
実際に持ち込まれるものは、心霊・怪談・噂話、動物でも犯罪で//
N1657LP|
作品情報|
完結済(全19エピソード)
|
異世界〔恋愛〕
「死を待つだけだった私に、あなたは『呼吸』を教えてくれた」
「妖精姫」と称される病弱な令嬢メルセデスは、原因不明の体調不良に苦しみ、社交界の片隅でひっそりと生きてきた。 久し振りに出席した夜会で、彼女は冷徹と噂される王//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。