表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

選ばれなかった側の観測者 ―勇者の分岐に触れる、俺の選択―

作者:やっすん
最新エピソード掲載日:2026/04/30
勇者が選ばれた、その瞬間。
俺は――そこにいた。

だが、立っていたのは俺じゃない。
歓声の中心にいるのは、カインという名の青年で、俺はただ、その光景を見下ろすことしかできない場所に取り残されていた。

理由は分からない。声も届かない。触れることもできない。
それでも、なぜか分かってしまう。

この物語は、ひとつじゃない。

選ばれなかった動き。起こらなかったはずの選択。
本来存在しないはずの“もうひとつの可能性”が、確かにそこにある。

そして俺は、それに触れてしまった。

ほんのわずかに現実はズレる。
だが、その結果が何を変えるのかまでは分からない。

救われるのか、失われるのか。
正しい選択だったのか、それとも――

考える間もなく、物語は進んでいく。

勇者カインを中心に回るこの世界で、選ばれなかった俺にできることは多くない。
それでも、目の前の選択に触れてしまった以上、何もしないという選択だけは、もう残されていなかった。

これは、勇者の物語の“外側”にいる俺が、
その分岐に触れ続ける話だ。

そして――その選択が、何を残すのかを、まだ俺は知らない。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ