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僕はウォーターバッグ、人生はスイッチバック

作者:古川ムウ
 僕は所詮、ただの水袋だ。
 だけどクラスメイトは泥水の入ったズタ袋だから、それよりはマシだと思っている。
 僕は昼間から飲んだくれている母と二人で暮らしている。
 ピンクのカラスである父は、ミーハーな女と浮気して家を出たが、近所に住んでいる。

 僕の周りは、悪意の無い悪党である父の他にも、ヘドが出るような連中ばかりだ。
 借り物の言葉で説教するキツネの教師。優越感に浸りたい上げ底コップの同級生。
 豆電球をチカチカさせる高慢な実業家。クソ宗教を布教する白塗りオバサン。
 犬を使い捨てにするケーキのホステス。ボルト付きの不快なヤンキー。
 他にも色々といる。

 そんな連中ばかりの世界で、唯一の友達は、マヌーというブリキのロボットだ。
 マヌーは30歳を超えているけど、頭の中身は子供だ。
 それと、従兄のオサミさんも、僕は大好きだ。
 オサミさんは胸の辺りにスピーカーが埋め込まれていて、音楽を溜め込んで消化しているる

 そんな2人と一緒にいる時は楽しいけれど、僕は不満や苛立ちを抱えている。
 世の中は欺瞞や理不尽に満ち溢れていて、僕はハッピーから程遠い日常を過ごしている。
 ムカムカと腹の立つことも、どうしようもなく悲しいこともある。
 それでも明日は訪れるし、それでも僕は生きていくしかないんだ。
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