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不帰の嶮(かえらずのけん) ~ 待つ女を演じてきた男は、待つことをやめられなかった ~

作者:霧原零時
最終エピソード掲載日:2026/10/26
昭和七年十一月。
舞台を休む女形・千景は、後立山を望む古い宿を訪れる。

四年前、山へ入ったまま帰らない男。
その荷物を、千景はまだ引き取れずにいた。
けれど、宿はこの冬を最後に看板を下ろすという。

擦り切れた手袋、読みかけの本。
雪を見れば、今もあの人の寒さを案じてしまう。

残された品と、何でもない日の記憶に触れる、二泊三日の物語。
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