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千年前の恋歌の朽ちたる草は蛍となりて泣き虫の唄を歌う。されど、いつかの日々が願いし事なれば

作者:入井 橙治
最終エピソード掲載日:2026/04/14
どうも筆者です。五話で完結します。元々詩集だったものを広げすぎたものなので、とても短いです。それでも良ければどうぞ。

平安の世、養和の大飢饉を終わらせるため、自らを神に捧げた巫女・稲穂姫の物語——それが稲葉伝説である。
その伝説に登場する笄とされるものが博物館のショーケースに静かに展示されている。
その細く鋭い姿を見た瞬間、私は詠み人知らずの古い和歌を思い出した。「願へども こうがい刺さじ 蛤よ 貝合わせども 君はおわせじ」
笄と蛤。
恋の歌に同居するにはあまりにも不自然な二つの言葉が、ここでは痛いほど必然となる。
なぜならば、それは言葉にできない想いを、ただ物に託して交わした祈りであった。

伝説の裏側に、誰にも知られず息づいていた、美しくも儚く散ってゆく恋物語が、今、静かに紐解かれる。

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