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恋するセイレーン

作者:小林 力
最終エピソード掲載日:2026/03/31
 都内・西武池袋線沿線にある住宅街で、三澤理奈子・三十五歳は、自身より七歳年上の夫・厚男と小学二年生の息子・颯太と三人暮らし。庭付き・二階建てのマイホームでの生活は、何不自由のない恵まれた家族に見えたが、厚男は酒を飲むと声を荒げ、理奈子や颯太に手をあげる男だった。夫からの暴力に耐えかねた理奈子は、ある時、厚男と離婚する決意を固める。そして家を出ていく資金を蓄えるため、昼間、夫がいない時間帯だけ、ひそかに地元の惣菜屋でアルバイトとして働き始めた。結婚以来、ほぼ七年ぶりの仕事は肉体的には多少負担だったが、職場の同僚たちと親しくなる中で、理奈子は生き生きしていく自分を実感していく。そんなある日、買い物の途中で理奈子は若い男と知り合う。男は、理奈子のバイト先にたびたび客として顔を見せる建設業者の青年・青木竜馬だった。夫とは似ても似つかない、筋肉質でしなやかな体つきをしたその青年と、勤め先で何度も顔を合わせ、言葉を交わすうちに、理奈子は彼に心惹かれていく。ある日、ちょうど半日近く自由の身になった理奈子は竜馬から部屋に招かれ、一線を越えてしまう。以来、理奈子は時間が許す限り、竜馬としのび逢い、関係を重ねていく。性的な快楽に溺れ、彼に対する恋心が次第につのっていく中、理奈子の気持ちは加速していった。
 一方、理奈子は高校時代の旧友・純菜から誘われ、夜の渋谷へと遊びに出かける。初めて踏み入れた都会の夜の街、それまで知らなかった世界に触れた理奈子は、自身の中に眠っていた奔放さを自覚していく。純菜から勧められるまま、違法薬物に溺れていく。やがて理奈子は純菜を介して薬物の売人と知り合い、覚醒剤にまで手を出すようになっていった。
 会うたびに痩せてうつろな目線を泳がせる理奈子を見て、竜馬は断薬をさせたい焦燥感に駆られるが、理奈子との関係を壊したくない一心で彼女の薬物依存に目をつぶりながら逢瀬を続けていく。やがて警察から嗅ぎ付けられた理奈子は、竜馬を連れて逃亡を図るが、逃走の途中、覚醒剤による幻覚・妄想に苛まれ、売店の前にたまたま居合わせた男性をナイフで刺した末、山深い場所にある橋から身を投げた。一度は自ら死を選んだ理奈子だったが、その機を狙っていた売人の女に拾われ、別人としての第二の人生を送り始めた。
【序章~3章】
2026/03/31 23:34
【4章~6章】
2026/03/31 23:33
【7章~9章】
2026/03/31 23:40
【10章~終章】
2026/03/31 23:44
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