リベンジ戦の誘い
今回はキリがいいので短めに。明日はちょっとだけ長めに書いています。
AZITOの繁盛ぶりを聞いた僕は、邪魔しちゃ悪いかなと思い、週末は家で過ごした。
今日は日曜日。昼の塾を終え、今はゆっくりと寝転んでいる。
八日周期の合戦。前回が木曜日だったから、今度は金曜日か……。
誘われるとは思わないけど、リベンジ戦の席ぐらいは予約しておきたいよな。
前々日の正午から、予約は『店舗』でのみ受け付けると言っていたような。
東野さんに連絡……いや、グルチャでいいか。
早速、僕は、
(今度のリベンジ戦、席の予約ってできますか? 授業中なので……)
と、土下座スタンプとともに書き込んだ。
ピロン。すぐに返事が返ってくる。榊さんからだ。
(西野君。改めまして、榊です。西野君は合戦メンバーと認識しています。来店は可能ですか?)
え? 僕が……?
前回、何もできなかった僕を誘っているんですか?
(実は、店長が忙しいみたいで参加できないと聞いてます)
マジで? と思っていると、モブさんからもスタンプが送られてきた。熊が驚いている。
(西野君! 参加してね)
般若のスタンプも同時に押してくる東野さん。
怒ってるのか、脅してるのか、どっちですか?
(よろしくお願いします。でも、いいんですか? 今回受け取ったソフトの分と合わせても、僕の部隊は二人だけですよ)
榊さんからは女の子のキャラクタースタンプ。モブさんからは熊のスタンプ。そして東野さんは……相変わらずだった。
(平日は私たち、十七時過ぎに揃うことが多いので、時間があれば訓練に参加してください)
(訓練ですか? ゲームですよ)
(遊びだからこそ、訓練するんですよ)
榊さん、全部に全力じゃん……。
そう思いつつ、逆らえない僕。
(分かりました。火曜日に行きます)
三人から同時に「よろしく」のスタンプが送られてきた。
最近、般若の表情が少し分かってきたかもしれない。
そんなことを考えていると、東野さんから個人的に通知が来た。
(西野君。もう学校でもバレちゃったから、呼び方は《たまき》でいいよ)
……何が起こった?
目の前の文字は本物か?
(いいの?)
無意識に返事を送る。返ってきたのは、
(いいよ。私も《がっくん》って呼ぶから)
嬉しいけど複雑だ……。
ガックリとかガッカリを連想してしまう。
月曜日の朝、教室に入った僕を迎えたのは、にやけ顔のみんなからの『がっくん、おはよう!』の嵐だった。




