手柄を奪われ追放された俺は、契約を読むことしかできない ~だが、俺を陥れた査定官長は、自分が何に署名したか、まだ気づいていない~
最終エピソード掲載日:2026/07/15
ギルドのすべての契約は、契約魔法で縛られる。署名すれば、文言どおりに執行される。意図も、事情も、読まない。書かれた一行が、すべてだ。
契約査定係の俺は、剣も魔法も使えない。できるのは、契約を読むことだけ。その俺が、依頼契約の穴を塞ぎ、ギルドの損失を防いだ。だが手柄は査定官長ヴォルグに奪われ、逆に「無断接触」の罪で、追放の処分契約を着せられた。
処分契約書を読んで、俺は気づく。第7条、「査定官の裁定を最終とする」。だが――この契約のどこにも、「査定官」を定める一行が、書かれていない。
書かれた文言だけが、執行される。ならば、書かれていない一行は、いったい、誰を執行するのか。
追放まで、あと三日。俺の武器は、契約を正しく読むこと、それだけだ。制度を読むことだけで戦う、因果応報の契約ホラー。全4話・完結。
契約査定係の俺は、剣も魔法も使えない。できるのは、契約を読むことだけ。その俺が、依頼契約の穴を塞ぎ、ギルドの損失を防いだ。だが手柄は査定官長ヴォルグに奪われ、逆に「無断接触」の罪で、追放の処分契約を着せられた。
処分契約書を読んで、俺は気づく。第7条、「査定官の裁定を最終とする」。だが――この契約のどこにも、「査定官」を定める一行が、書かれていない。
書かれた文言だけが、執行される。ならば、書かれていない一行は、いったい、誰を執行するのか。
追放まで、あと三日。俺の武器は、契約を正しく読むこと、それだけだ。制度を読むことだけで戦う、因果応報の契約ホラー。全4話・完結。