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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

氷のおひとりさま侍女が、自分が完璧侍女だと自覚するまで ~行き遅れの貧乏令嬢と笑われる私、粛々と働いていたら、撫で斬り騎士様から「僕の給料と財産は根こそぎ使ってね」となぜか求婚されました~

最新エピソード掲載日:2026/05/12
「あなた以外には考えられない。僕と結婚してください」
「お断りします」

無表情な女は長身の男に向かって冷たく答えた。

――ペトラ・ミューラーは、笑わない無口な女。
貴族学校を首席で卒業し、語学に優れ、教養深く頭脳明晰な彼女は王宮のしがない侍女である。貧乏貴族の長女として生を受け、母を支え病弱な弟を世話しながら成長した彼女は、自分より実家を優先し続けてきた。

たとえ職場で才能を生かせなくても、若い女を選んだ交際相手に去られても、行き遅れだと笑われようとも、氷壁のような強さで粛々と働き続けてきた。

そんな凪いだ冬の海のようなペトラは、異国の優しい女騎士ジュジュと偶然出会う。相性がぴったりだった二人は親密になる。だがジュジュは突如、苦しみながら光に包まれる。そこには、最も避けたい危険人物である魔性の男、ジュリアスが立っていた。

「僕の給料と財産は根こそぎ使ってね」
「はい?」

好条件でなぜか迫ってくる、高貴で最強の撫で斬り騎士。お互い引かない交渉の末、二人はある秘密の契約を結ぶことに。

さらにペトラは、次期王妃の優しいお姫様にまで懐かれてしまう。陽の当たる場所に出た彼女は、皆から愛されながら唯一無二の才能と強さを発揮していき――
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