↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
10/10

はち ゴエヴァ

お待たせしました!8話です!

めちゃくちゃ短いですが、良かったら!




 




 三角巾を被った女性が、ドアノブに手をかける。

 無骨で逞しい腕が、ココの前を素早く横切った。


「……入りな、ガキども」

「「は、はい」」


 ゆっくりと開いていく、木製の扉。

 隙間から焼けたトーストの香りが漂い、二人を誘う。


「パンのにおいだ!」

「ちょ、ちょっとココく……!」

「はかせーーーー!おはよう!」


 香ばしい匂いにつられ、ココは部屋に飛び込んだ。

 はしゃぐ姿に、呆然とするトゥトゥ。


「あの白い小僧、作法も知らないガキじゃねぇか」


 女性が小馬鹿にしたように、ココを指差す。

 トゥトゥは顔を赤らめ、小指で頬をかいた。


「ボクが止めていれば……」

「いいサネよ……! お前はまだマシみてぇだ」


 トゥトゥは顔を上げ、隣に立つ女性を見つめる。


「うわぁ……」

「ん?何サネ?」

「あ、いえ……」


 トゥトゥが驚くのも無理はない。

 彼女の腕にたくさんの傷跡がついていたからだ。


「見てんじゃねぇよ~ ガキ」

「すみません!!」


 肩まで伸びた黒髪に、右頬にバツ印の傷。

 エプロン越しにも分かる、ダイナミックな体つき。


 そして、鋭い眼差しに、男勝りな強い物言いだ。


「あの……」

「あ?」

「も、元軍人さん……ですか?」

「……違うよ!アタイは対ゲ(・)リ(・)ラ(・)にいたサネ」

「!!!!!!」


 女性はやれやれとため息をつきながら、エプロンを脱ぐ。


「おばさん……」

「小僧も失礼だね……これでもまだ40代さ」

「あ、いえ!そういうことでは……」


 フンと鼻を鳴らし、どこかに消えていく女性。

 トゥトゥは廊下に立ったまま、冷や汗をかいた。


「あ……」


 失礼なことを言ってしまった、と自分を深く責める。


「何やってんだろボク…… ん?」


 独り言を呟くトゥトゥの背後から、

 重い足音がこちらに向かってくる。


「まだいたのかい?小僧」

「あ!さっきは……」


 先ほどの女性が、何かが入った箱を手に持っている。


「食べるかい?さっき作ってたプチケーキさ」

「は、はい!」

「部屋に入りな!」

「え、えっと……」

「んを?」


 トゥトゥは唾を飲み込んで、頭を下げた。


「先ほどは貴女に失礼な話題を……!」

「あぁ、いいよ」


 どうでもよさそうに、女性は冷たく言い放つ。

 

「お、お名前をお伺いしても……」

「あぁ?アタイはゴエヴァさ……ここの手伝いしてるんだ」

「お手伝いさんでしたか」

「あぁ、今はな」


 なるほど、と腕を組むトゥトゥの背中をゴエヴァは強く押した。


「いいから入りな!白い小僧が待ってるサネ」

「は、はぃい!」


 トゥトゥの身体は勢いよく押し出され、

 部屋の中に消えていく。


 「さ、ケーキの時間にすっか!」


 ゴエヴァは息を吐き、ドアノブを掴んだ。

 ドアがゆっくりと動き出す。


 こうして、朝のケーキパーティが始まった――。

新キャラ「ゴエヴァ」がやっと出てきてくれました!!

男勝りな性格の彼女は、ココ達と仲良くなれるのか……?

私も分かりません笑 



ココ達が暮らす火星には、一体どんな秘密があるのか……。

乞うご期待ください!!


読んでくださり、ありがとうございます!サネ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。