生存権が脅かされる世界で、俺は弱者を守る警護員になる
最新エピソード掲載日:2026/05/07
遠くない未来、日本では福祉への風当たりは強くなっていた。すでに中間層というものは過去の遺物となり、日本人の所得は二極化していた。下層の人間は働く能力があるという理由で、富の再分配を享受できていなかった。そのため、障害者や高齢者といった受け取れる人たちへの憎悪は爆発して、福祉施設への襲撃が相次ぐようになった。彼らを守るための財源は国に残っておらず、苦肉の策として小火器を合法に所持できるように法改正を行った。そこで、福祉施設は利用者負担を引き上げて警護員を雇ったり、元自衛官や元警官など実銃を扱った経験のある利用者を頼ったりした。サバゲーフィールドを改装したシューティングレンジが各地に生まれ、護身術や射撃の腕を磨く場所として機能した。そんな中、シェアを伸ばしたのは戦技を現役隊員に教えていた警護会社だった。各福祉施設は彼らのもとで研修を行い、自衛する術を身につけていった。そんな中、元ロビイストの佐藤浩也は福祉施設からのスカウトを受ける。これはそんな彼がディストピア社会で生活していく話である。