「部長はただいま逢い引き中です」
「そろそろ自覚しろ。お前は――――」「うるさいよ!何でお前はいつもいつもそう強引なの!」「諦めろ。お前は俺のものだ」「誰がそう決めた!誰が!」「俺」「なっんっでお前のものになるの!」「……面倒だな」「お前がな!」安藤グループ安藤出版社雑誌編集部部長、これが今の私の肩書き。私が集めて、私が率いる部署の設立を元に功績を残す。拾ってくれた社長のためにも私は頑張らなくてはいけない、これは私が私に課した誓い…。それなのに…。「ちょ、何で?!」「お前は俺のものなんだからお前の為に動いて何が悪い」「若干逆切れ?!」こ、こんな奴にうつつを抜かしてる場合でも恋愛してる場合でもないんだから!