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理系女子追放令嬢・シリーズ

【薬化学令嬢の蒸留日誌】王家の「聖水」を試験管で再現したら、異端審問官が殺しに来た件 〜追放された私は8リブルで聖性の市場価格を破壊します〜

作者:lilylibrary
最終エピソード掲載日:2026/04/27
「聖水の原価は、市価8リブル。加熱時間は3時間です」
王家錬金術師の家系に生まれた伯爵令嬢イルメラ・ラントは、「神の加護を定量するな」と咎められ続けた異端児だった。婚約者である第二王子の断罪により、王家聖水を冒涜した罪で辺境の鉱山地方へ追放される——が、彼女にとってそれは絶好の実験機会だった。手荷物に紛れた、ほんの少量の王家聖水のサンプル。それさえあれば十分だった。
赴任先で出会ったのは、鉱石分析に長けた鉱山技師の一団。蒸留、再結晶、炎色反応、比重測定。手作りのガラス器具と共同実験室で、イルメラは聖水から特定の金属塩と薬草アルカロイドを分離し、その”効能”が化学的に完全再現可能であることを証明していく。
運命の査察日。神殿から派遣された高位神官が、二本のフラスコを前に真偽鑑定を行う。片方は王家聖水、片方は彼女の合成品。震える神官の手は、両方を「祝福」と判定してしまう——自作の方を、より強いと。
信仰の根幹を揺るがすこの事実に、神殿は抹殺を、隣国の化学者組合は亡命を、王子は復縁を打診する。追放された令嬢がフラスコ一つで引き起こすのは、聖性の市場価格破壊という名の経済戦争。
試験管一本で、この国の独占構造に終止符を。
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