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神隠しの後で。〜隠されたのは、娘ではなく私のほうだった。〜


 「かーたん!」

 満面の笑みでそう呼びかけてくる愛しい娘が、四歳の誕生日にいなくなった。

 必死になって辺りを探していた私が近所の女性に説明すると、彼女は訝しげに言う。

「何を言ってるの……? 貴女に、娘なんかいないじゃない」

 そんなバカな、と思った所で、ふと気づく。

 自然と接していた目の前の女性も、景色も、知っているのに『知らない』。

 ーーーここはどこ?

 消えたのは、多分娘ではなく自分のほう。

 ーーーあの子のところへ、帰らないと。
 
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